しまなみ海道の因島(尾道市)では、5月の初旬に白い花を咲かせる除虫菊と共に瀬戸内海を眺める事ができる。
その名が示すように、種になる部分には殺虫成分(ピレスロイド)を含んどって、昔は殺虫剤や蚊取り線香の原料として使われとったんじゃけど、現在では代替成分(合成ピレスロイド)が工業的に製造可能となったけん、現在では除虫菊を栽培する目的は失われた。
因島ではかつて除虫菊の栽培が盛んで花の咲く時期には辺り一面真っ白になるほどじゃったという。
この事を後世に残す為に島内数か所で今もなお除虫菊を育て続けている。