『湯戸モチヅキ桜』は広島市佐伯区五日市町の湯戸地区にヒッソリとそびえる桜の巨木じゃ。
石内バイパス(県道290号線)から直線距離で500mの場所にあり、民家の間につけられた細い道を通って山の方へ上がって行くと休耕田に植えられた菜の花、そしてその奥に背の高い『湯戸モチヅキ桜』が見えてくる。
幹周りは3.25m、樹高が18.3mもあるけん広島市内の桜の木では一番背の高い桜の木かのう?
『湯戸モチヅキ桜』へのアクセスや駐車場
住所 | 広島県広島市佐伯区五日市町大字石内- |
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駐車場 | 臨時駐車場有(数台) |
『湯戸モチヅキ桜』は場所がわかりにくいけん、行くなら事前にGoogleMAPでしっかり確認していった方がええぞ。
車を止める場所の付近はGoogleストリートビューでも確認できるけんの。
県道290号線、広電バス【下湯戸】停留所すぐそばに桜の木へ向かう入口があるんじゃけど、ここから先は車は入れんけん徒歩となる。
桜が見頃の時期にはありがたい事に臨時駐車場も用意してくれとるぞ。
下の写真左側ののぼりと小さな看板があるコンクリートで舗装した部分が臨時駐車場じゃ。車が止めれるんは3、4台程度しかないんじゃけどあまり有名な場所ではないけん満車になる事はまれじゃろう。
臨時駐車場のすぐ横から山側に伸びる道を約130m程上って行くと『湯戸モチヅキ桜』までたどりつける。
入口の目印は「教徳寺」の看板と、「湯戸教徳寺観音参道入口」と書かれた石柱。
道を上って行くと左手に『湯戸モチヅキ桜』がこんにちわ。背が高いけんよう見えるわい。
ここから道が急に狭くなるけん、初めてきたら「この先進んでえんじゃろうか?」と戸惑う人もおおいじゃろうけど、左側に人だけが通れる道が続いとるけん細い道を通って桜に近づいて行こう。
細い道を進むと桜の木はもう目の前じゃ。
『湯戸モチヅキ桜』空高く伸びる広島市の巨木!!
『湯戸モチヅキ桜』に到着!
見上げる大木の桜が青空に映えるの~。切られた枝が少し痛々しいんじゃけど立派な桜の木じゃわい!
訪れたタイミングでは木の下の方は満開じゃったんじゃけど上の方はまだ蕾が多かったの。背が高すぎるけん同じ木じゃのに咲き方にタイミングのずれがあるんかの?
休耕田には他の種類の桜の木や菜の花も植えられ、木で造られた椅子やテーブルまで設置されとる。
簡易テントも設置されとったんじゃけど近所の人らが花見でも開催するんじゃろうか?
俺がここに訪れる時はいつも早朝じゃけん人に会うことがほとんどない。賑やかな雰囲気も味わってみたいけん今度は昼ぐらいに来てみようかの。
木製のテーブルの上には枡(マス)が置いてあり中には花が入っとったんじゃけど酒が飲みとうなるわい!
『湯戸モチヅキ桜』の奥には教徳寺の観音堂。
立派な桜の木じゃ。
『湯戸モチヅキ桜』の真下に行ってみると観音堂を優しく包むように枝がのびとった。
手水舎に映り込む『湯戸モチヅキ桜』。
訪れる数日前に強風が吹いたけん、木の上の方はまだ蕾があったのに下の方は花弁が少し散ってしもうとった。
木の上の方は花が密集して丸く団子状になって咲いとる。
「空に浮かぶ桜の花でできた白く丸い球を月に見立てて『望月桜』と呼ぶようになった」んかの~と思うとったんじゃけど、日光分園の初代主任、水戸藩出身の望月直義の名前をつけたみたいじゃの。
誰もおらん早朝にゆっくりと桜を堪能し帰路に着こうと道を下る。
最後にもう一目だけ『湯戸モチヅキ桜』を見ておこうとふり返ると、足元にタケノコがひょっこりと可愛い頭を出しとった。
下の写真を見た人に言われたんじゃけどこの写真は桜、菜の花、タケノコの春を感じる三点セットじゃねと。
なるほどの~。確かに!
広島市保存樹『湯戸モチヅキ桜』
1樹種:モチヅキザクラ
2高さ:18.3m
3幹の周囲:325cm
4指定番号:17
5指定年月日:平成14年10月15日
湯戸モチヅキ桜を動画で!
最後に
『湯戸モチヅキ桜』は有名な『神原のしだれ桜』から約6kmと比較的近い場所にある。
ここまで来たら合わせて寄りたいところなんじゃけど俺が見に行った時は大体『神原のしだれ桜』の満開の数日後に『湯戸モチヅキ桜』が満開を迎える事が多かったけんタイミングが難しいの~。
樹種のモチヅキザクラ (望月桜)はヤマザクラとエドヒガンの自然交配でできた桜。
樹種としては異なる物もあるんじゃけど、同様にヤマザクラとエドヒガンの交配種として有名な桜の木に下記があるぞ。
- 島根県浜田市『三隅大平桜』(樹種:オオヒラザクラ)
- 奈良県宇陀市『佛隆寺千年桜』(樹種:モチヅキザクラ)
- 埼玉県北本市『石戸蒲ザクラ』(樹種:カバザクラ)