『三段峡』紅葉の二段滝と三段滝を訪れる(山県郡安芸太田町)

三段峡、三段滝の紅葉

国の特別名勝である三段峡は、全長16kmほどもある広大な範囲に渓谷美が続く日本でも屈指の景勝地じゃ。

全行程を全て制覇するなら三段峡正面口、二段滝、聖湖までを歩く必要があるんじゃけど、俺には一日でそこまで歩く体力はない。(これ一日で歩いた人なんかおるんか?)

今回は水梨口駐車場から出発して猿飛を渡船で渡り二段滝へ。そして帰路に三段滝を経由するルートで紅葉真っ盛り、秋の三段峡を歩いてきた。

 

最初に二段滝へ行くことにしたのは実は思惑があったけんじゃ。

山に囲まれた渓谷は日が陰るのが早いけん午前中に水梨口駐車場から出発したかった。じゃけど午前中に出発して先に三段滝の方から回ると今の時期じゃと太陽の角度的に午前中は三段滝が日影になるじゃろうと思うたけん、西日が挿しこんで三段滝を照らすような時間、つまり午後から行こうと考えた。

んがっ!!

水梨口駐車場に着いてみると天気予報は晴れじゃったのに見上げると曇り空。

結局、三段峡を散策しとる間に太陽が顔を出すことがほとんど無かったけん、どの時間でも日差しによる強い影ができんかった。

曇り空のおかげでどのルートから回っても大して変わらんかったかもしれんという結果になったんじゃけど、二段滝は猿飛を渡船で渡る必要があり、先に行った方が渡船の営業時間を気にせんでえかったけんこのプランがベストかのう。

三段峡(二段滝、三段滝)、水梨口駐車場へのアクセス等

広島県山県郡安芸太田町松原

 

広島市内から三段峡(水梨口駐車場)へ向かう場合は中国自動車道を戸河内ICで降りて、国道191号線を日本海方面へ向かって約20Km進み、深入山の麓から左折して狭い町道水梨線を4km進むと水梨口駐車場にたどり着く。

国道191号線が途中で左に90度曲がっとる場所があるけんうっかり直進せんように注意が必要じゃ。真っすぐ行くと県道11号線を通って芸北まで行ってしまうけんの。

看板がきちんと出とるけん見落とさんように。

 

 

下の写真は深入山の麓、国道191号線から左折して水梨口駐車場へと向かう町道水梨線の入口。ここから道が急に狭く(全長7m以上の車は通行禁止)なるし、対抗車も来るけん慎重に運転しよう。
国道191号線から水梨口駐車場への分岐

 

 

191号線の分岐地点からは深入山もよく見える。
深入山の紅葉

 

 

水梨口駐車場へと向かう町道水梨線の途中からの眺めは既に凄まじく美しい。落葉樹の原生林は紅葉の時期は最高じゃのう。

この道は何回か通った事はあるんじゃけど、紅葉の時期は初めて通ったけん感動した!
水梨口駐車場へと続く林道からの紅葉した山々

 

 

水梨口駐車場に到着!

着いた時間が早かったけん遊歩道入口の直ぐそばに車を止める事ができ、「ラッキー!」と思うとったら実はまだこの先まで車で入れたということを後で知った。

左側の建物はトイレなんじゃけど、そのすぐ先に簡易テントが設置されとってウドンやソバ等の軽食や飲み物も販売されとった。どうやら紅葉シーズン期間限定でお店を出しとるみたいじゃのう。
水梨口駐車場へ到着

さあ、さあいよいよ準備が整ったら紅葉の二段滝、三段滝を初めての散策開始じゃ!!

 

【黒淵渡舟】

  • 営業期間:4月中旬から11月下旬まで毎日運航(ただし況等によっては運休)
  • 営業時間:9時00~16時00
  • 料金(大人):往復500円、片道300円
  • 料金(子供):往復400円、片道200円(幼児は無料)
  • 問合せ先:黒淵荘 090-2296-2719
  • ペット同伴可

【猿飛渡舟】

  • 営業期間:4月中旬から11月下旬までの土日祝のみ運行だが、ハイシーズンは毎日運航(ただし況等によっては運休)
  • 営業時間:10時00~15時00
  • 料金(大人):往復500円
  • 料金(子供):往復300円(乳幼児も料金が必要)
  • 問合せ先:恐羅漢エコロジーキャンプ場 0826-28-7270
  • ペット同伴不可

【水梨口駐車場】

  • 料金(一般車両):500円
  • 料金(マイクロ観光バス):2000円(7M以上の車両は侵入禁止)
  • 料金(バイク):300円
  • 問合せ先:安芸太田町観光協会 0826-28-1800

詳細情報は「安芸太田ナビ」ホームページを参照してくれ

 

紅葉の三段峡、二段滝と三段滝へ!!

さあ、準備が整ったら早速出発じゃ!先ずは予定通り猿飛渡船、二段滝を目指す。

三段峡では「黒淵、猿飛、二段滝、三段滝、三ツ滝」が五大壮観と言われ、峡中でも特に景観が素晴らしいとされとるんじゃけど、今回の散策ルートではそのうちのなんと3つを一度の訪問で見る事になる。

 

猿飛渡船、そして二段滝を目指して

目の前の階段の登り口には二段滝・猿飛1.6kmの看板がある。1.6kmぐらいなら楽勝じゃのう。

この階段を上って歩み始める。
三段峡、遊歩道入口

 

 

手すりと言うには少し低いか。
三段峡、遊歩道

 

 

歩きだして直ぐに川が見えはじめた。基本的には川沿いにつけられた遊歩道を歩く事になるんじゃけど、川に降りれそうな場所は限られとる。

まあ、秋じゃけん寒くて川には入る気にはならんけどの。
三段峡、遊歩道からの眺め

 

 

歩き始めて約5分で葭ヶ原(よしがはら)に到着。

ここにはモミジが何本か集まって生えとるけん、真っ赤ではないが紅葉が綺麗じゃった。

建物もあるんじゃけどだいぶ前から使用されとらん。昔のかすかな記憶の中でここで何か食べたような気がするんじゃけど・・・。思い出せん。

二段滝、三段滝を目指すにはここが最後のトイレじゃけん必ず絞り出しておこう。じゃないと、”キジを打つ”か”花を摘む”事態になってしまうぞ。
三段峡、葭ヶ原(よしがはら)付近の紅葉

三段峡、葭ヶ原(よしがはら)付近の紅葉

 

 

葭ヶ原を過ぎるとすぐに二段滝と三段滝の分岐があるんじゃけど、迷いなく左側の二段滝方面へとルートをとった。

写真には写っとらんのじゃけど、ここでどっちに進むか迷うとる観光客が多かった。
二段滝と三段滝への分岐

三段峡、遊歩道

三段峡、遊歩道

 

 

道標は遊歩道の地中にも埋め込まれとる。どれくらい歩いたか、目的地までどのくらいか目安になるけん安心できる。

とは言え、今回の総歩行距離事態が大したことないけん俺はあんまり見とらんけどの。(とはいえ実は最終的には歩行距離が5~6Kmにもなり後半ヘロヘロになった)
三段峡、遊歩道の地中の案内板

三段峡、遊歩道

 

 

しばらく進むと再度、三段滝へと続く分岐があるんじゃけど、ここも直進して二段滝を目指す。
二段滝と三段滝への分岐

 

 

美味そう~。キノコの生えた木を発見。食えるか知らんけど。
三段峡、遊歩道にキノコの生え滝

 

 

三段峡の遊歩道沿いには所々に赤く染まったモミジが点在しとる。赤よりは黄色く染まる落葉樹の方が多い。
三段峡、遊歩道の紅葉

 

 

樹木だけでなくこんな岩場も!ちょっと怖いけん足早に通過した。
ちょっと怖い岩

三段峡、遊歩道

 

 

やれやれ、猿飛渡船乗り場が見えた。

水梨口駐車場からここまで来るのに約40分も時間がかかってしもうた。写真撮りながらゆっくり歩いたけんのー。まあ、焦る理由も皆無じゃけんのんびりでかまん。
猿飛渡船の乗船口

 

 

猿飛渡船には運よくほとんど待たずに乗る事ができた。

猿飛渡船の推進方法が面白い。櫂(かい)や櫓(ろ)を使うでもなく、スクリューで進むでもなく、なんと岩の間に張られたロープを船頭さんが手でつたって船を進めるんじゃ。

この渡船に乗るのはこれで4回目じゃったか。しかし、何度見ても凄い岩の裂け目じゃのう。”猿飛”とはその名の通りこの岩壁を猿の群れが飛んどったことから名付けられた。

そこそこ年配の船頭さんじゃったんじゃけど、実際に猿が岩の間を飛ぶのを見たことはないそうで、猿が飛び交っとったのは遥か昔の話。現在猿はここらにはおらず、もっと人里付近に生息しとるらしい。
猿飛渡船

 

 

現地の看板の案内によると、一番狭くなっとる箇所の岩壁付近で高さ15m、幅3.6m、水深7m。船頭さんの話によると、二段滝へと続くこの淵で一番深い場所は9mはあるそうじゃ。

ここは気象条件によっては運航停止になるんじゃけど、驚く事にこの岩間に張られたロープが完全に水中に隠れてしまうぐらい増水時には水かさが増すとのこと。
猿飛渡船

猿飛渡船

 

 

視界が開けると二段滝に到着じゃ。
猿飛渡船

 

 

狭い岩の間を抜けるとこんなにも広い空間が!

そして目の前には水量豊富な二段滝が轟音と水煙をまき散らす絶景が広がる!!
三段峡、二段滝

 

 

三脚とNDフィルターを頑張って持ってきたけん長時間露光で撮影。
三段峡、二段滝

 

 

渡船は俺らを降ろすと、先に二段滝へ運んだ観光客を乗せて一旦戻って行った。

再度、渡船が迎えにくるまでの数分間は完全に隔絶された世界にたたずむ観光客達。船が来んかったら泳いで帰らんといかん。そんな事は絶対にないじゃろうけど。
三段峡、二段滝

三段峡、二段滝

三段峡、二段滝

いや~久々見たけど二段滝、凄い迫力じゃのう。もう三段滝に行かんでもえんじゃないかと思えるぐらいの素晴らしい景観!!

 

 

写真を撮り、二段滝を眺めとると帰りの渡船がやってきた。
三段峡、二段滝

 

 

帰りは帰りで違う景色が拝めるんじゃのう。来るときは後ろを振り返って見んかったけん、こんな景色が見えるとは。しかし、凄い岩壁じゃのう。
猿飛渡船

 

 

猿飛の最も狭い部分で空を見上げる。
猿飛渡船

 

 

曇っとるけんわかりにくいんじゃけど、二段滝のある横川川は水の透明度が高い。上流に水を濁らすような人口建造物がほとんどないけんのう。
猿飛渡船

猿飛そして二段滝、久しぶりに来たけどやっぱりえかったのう。かなり満足したんじゃけど、折角じゃけんこの後は三段滝へと向かう。

ちなみにこの二段滝、昭和63年の集中豪雨で上部が崩れて今は一段滝になっとるんじゃけど改名の予定は無い。滝の名前、現在の滝の姿で時の流れと変化を感じる事のできる景勝地というわけじゃ。

 

三段峡の滝と言えばやはり三段滝!!

水梨口駐車場に車を止めといて、三段滝に寄らずに帰れるはずがないぞ!

じゃけど、最初は楽勝じゃと思うとった俺の体力に明らかな陰りが見え始めた。年齢を重ねるとはそういうこと。加齢で身体能力が落ちとるのに、精神が若い(幼稚の方が正か)なままじゃけんたちが悪い。

目の前の素晴らしい渓谷美に励まされながらゆっくりと歩みを進める。
三段峡

 

 

先ほど通過した分岐を三滝方面へ進む。
三段峡、三段滝への分岐

 

 

赤いモミジにやはり目が行くのう。
三段峡、三段滝へと向かう遊歩道の紅葉

三段峡、三段滝へと向かう遊歩道

三段峡、三段滝へと向かう遊歩道の紅葉

 

 

坂を登りきった所で道が左にぐっと曲がりこの景色。
三段峡、三段滝へと向かう遊歩道の紅葉

 

 

坂を下っていくと直ぐに分岐。川の上流に向かい真っすぐ進むと三段滝で、川沿いに下る道は帰路となる。

も、も、もちろん真っすぐ進んで三段滝を目指すぞ!
三段峡、三段滝へと向かう遊歩道の分岐

 

 

川に近い遊歩道がやっぱりええの~。水の流れる音を聞きながら進むのはなんとも心地がええけんの。

三段滝のある八幡川(川の名前が地図によっては柴木川となっている)は上流に樽床ダム(聖湖)があるけん透明度は二段滝の横川川の方が上か。
三段峡、三段滝へと向かう遊歩道の紅葉

 

 

「まだ着かんのか~。こんなに遠かったか~??」と思いながらノロノロ歩いとったらいきなり三段滝が目の前に現れた!

下の写真に写っとる白いのが三段滝の下の部分じゃ。
三段峡、三段滝へと向かう遊歩道の紅葉

 

 

三段滝の展望台に到着~!!

紅葉ベストタイミングじゃのう!じゃけど曇り空じゃなかったらホンマに最高じゃったのに。まあ、この時期に来れてこの景色を拝むことができたのはかなりの喜びじゃ。

三段滝の周辺はこんな感じで紅葉が進むんじゃのう。へ~。ほ~。自分の目で見た三段滝の風景はこの写真よりは遥かに綺麗じゃったんじゃけど、カメラのせいか?それとも腕のせいか?
三段峡、三段滝の展望台

三段峡、三段滝の紅葉

 

 

三脚立てて長時間露光でもパシャリ。三段峡、三段滝の紅葉

三段峡、三段滝の紅葉

三段峡、三段滝の紅葉

 

 

展望台から聖湖へ向かう遊歩道の方へ少し進んで写真を撮影。
三段峡、三段滝の紅葉

三段峡、三段滝の紅葉

三段峡、三段滝の紅葉

 

いや~、疲れた身体に鞭打って、三段滝まで来てよかった。今度は晴天の青空の下でこの景色を拝みたいもんじゃのう。

最後に

誰でも知っとる三段峡。流石、国の特別名勝に指定されるだけはあるのう。フランスの「ブルーガイド」で三ツ星も獲得しとるらしいしの。(凄いんかよう知らんけど)

残念ながら色々なしがらみがあるけん、限られた時間内でしか回ることができんかったんじゃけど(泊まりで来たかったという本心)、いつかもっとゆっくり見に来たいもんじゃ。

 

 

三段峡は滝ももちろん凄いんじゃけど、遊歩道を歩いとるだけでも色々な景色に出会えるぞ。下の写真の場所なんか現地に立ったら目の前が黄色だらけでホンマに壮観なんじゃけどのう。
三段峡、三段滝からの帰路

 

 

それと体力に自信がない人は無理に全て回らんでも、水梨口駐車場から葭ヶ原に行くだけでも楽しいと思うで。

駐車場から歩いて5分の場所でこの景色が見れるんじゃけんのう。

ここで川に降りて遊んで帰るだけでも楽しいじゃろう。次回は子供も連れてきてここで遊ぼうかの。
三段峡、葭ヶ原(よしがはら)付近の紅葉

三段峡、葭ヶ原(よしがはら)付近の紅葉

三段峡、葭ヶ原(よしがはら)付近の紅葉

三段峡、葭ヶ原(よしがはら)付近の紅葉

 

 

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