坂の街「尾道」で最も有名な観光地である千光寺公園(せんこうじこうえん)に夜景撮影の為に久々訪れた。
ここに来るのは何年ぶりじゃろうか?前に来たのは遥か昔じゃけん全く覚えとらんぞ。
ウロウロしてから天寧寺三重塔(てんねいじさんじゅうのとう)のほうまで行ったんじゃけど、大した距離を歩いとらんのに息が切れる・・・。流石、坂の街「尾道」じゃのう。
千光寺公園からの夜景はきらびやかでド派手な感じではなく、どちらかと言うと質素。じゃけど、それが尾道水道と抜群に相性がえんよの~。
夜景を見に行くなら尾道水道と街灯りが両方見える日没後早めの時間帯がお勧めじゃ。
千光寺公園に久しぶりに行くにあたって不安な事が一点だけあった・・・。
それは、千光寺公園が「恋人の聖地」なるものに選定されとると言うことじゃ。
もしかしたら千光寺山の頂上展望台はカップルでごった返しとるかもしれん。仮にそうじゃった場合、多数のカップルの中に混ざり隣でオッサン一人が三脚を立てて写真を撮るというインポッシブルなミッションをこなす事は俺に可能か??
俺は自分のポテンシャル(つらの皮の厚み)を信じ、千光寺公園へと車を走らせた。
千光寺公園へのアクセスと駐車場
千光寺公園(24時間無料で入園可能じゃけんの。)
広島県尾道市西土堂町東土堂町19−1
千光寺公園に車で行くには西側(国道184号線)方面から行くルートと、東側(県道363号線)から行くルートがあるんじゃけど、個人的には東側(県道363号線)から行く方が少しだけ道が広いけん楽に行けると思う。
千光寺公園へは徒歩、ロープウェイ、車の3つの手段でアクセスできるんじゃけど、夜行くならやっぱ車じゃのう。
車で行くなら駐車場はここじゃ↓↓↓
【千光寺公園駐車場】
電話番号:0848-22-7354
駐車台数:普通車70台
駐車料金:普通車600円 マイクロ1,500円 大型2,000円
営業時間:8:30~17:30(時間外は無料)
千光寺公園の駐車場はありがたい事に時間外は無料で車を止める事ができる。
下の地図の赤の長丸で囲った部分に長細く駐車場は配置されとるけんの。時間外に到着して係員がおらん場合は気にせずにそのまま駐車場に車を止めたらええけんの。
千光寺公園内イラストマップ(PDF)尾道市のホームページ。
千光寺公園の名前の由来になったお寺「千光寺」のホームページ。
千光寺公園「頂上展望台」からの夜景
千光寺公園に到着したのは時間外の17時40分じゃったんじゃけど、なんでか駐車場の入口に係員らしき人が立っとった。
「駐車料金くらい、まあ払えばええわ」と思うて準備してから車を降りると、さっきおった係員らしき人は俺が車を降りる数分の間に既に帰ったようじゃった。
駐車場の目の前には事務所?案内所?とトイレが合体した建物がある。
千光寺公園内には何か所もトイレがあるけん非常に便利じゃ。桜の季節は人が多いけんこれくらいトイレが無いと足らんじゃろうのう。
日は既に沈んだ後じゃったんじゃけど周囲はまだまだ明るい。
下の写真見てもろうたらわかると思うんじゃけど、遊歩道にはかなり多くの照明が配置されとるけん深夜に来ても怖くないぞ~。
駐車場から頂上展望台までは約400mで徒歩5~10分程度の軽い上り坂じゃ。
俺がここに初めて来た頃にはまだ遊園地があったんじゃけど、もうそんな事は知らんもんの方が多いんじゃろうの~。
猿山にはおサルさんは見えんかったんじゃけど、日が暮れたけん寝てしもうたか?
頂上展望台に行こうと思うて歩いとったんじゃけど、西展望台があるのを思い出したけん先にそっちへ行ってみた。
西展望台からは尾道城がすぐ目の前に見える。
このお城、大昔に一回だけ入った事があるんじゃけど、今はもう営業しとらんけん入る事はできん。
尾道大橋方面を望む。
日没直後の中途半端な時間じゃのう。景色を見るには暗いし、夜景を見るには明るい。
西展望台を降りて、もう少し坂を下ってみる。下の写真の右側の石垣は尾道城の物。
視界が開けて尾道駅前が良く見える。
手前にはグリーンヒルホテル尾道。尾道水道を挟んで奥にあるのが向島ドックじゃ。色のついた照明にクレーンが照らされた幻想的な景色じゃのう。ライトアップしてくれとる向島ドックさんありがとう。
下の写真は車の光を増やす為にソフトで3枚の写真を合成しとる。
さて、辺りがだいぶ暗くなったけん、そろそろ頂上展望台を目指そうかのと来た道を戻ったんじゃけど、上り坂で息が切れる~。
下の写真の一番上に見えとるのが千光寺公園の頂上展望台じゃ。
ご覧の通り街灯が多く設置してあるけん暗くても歩きやすいぞ。
頂上展望台に到着!と思うたら、なんか見た事のないオブジェが・・・。
「恋人の聖地」なるものに選定されてから猫のオブジェと鍵をかける所が設置されたようじゃのう。
皆さんお幸せに。
俺は恋人とではなくカメラと三脚と一緒に来た。
じゃ~展望台に上ってみるとするか。
カップルだらけじゃないことを祈りながら螺旋階段を一歩、また一歩と重い足を(既に歩いて疲労気味)上げて上を目指す。
そして頂上展望台!!
雪がちらつくぐらいの寒さじゃったおかげでカップルは皆無。変な気を使わずにゆっくりと尾道水道の夜景を堪能することができた。
ここに来るまでの間に数組のカップルとはすれ違ったんじゃけど、タイミグが良かったようで俺が展望台に来た時は人間どころか猫一匹すらおらんかった。
恋人の聖地、そして夜景100選にも選ばれた千光寺公園「頂上展望台」の夜景をオッサンが独り占め・・・。
これが千光寺公園「頂上展望台」からの夜景じゃ~!!(写真は少し補正しとるけんの。)
向島ドック方面。
右端に写っとる高い山は向島の「高見山」じゃ。雲が無かったら四国も見えるんじゃけどの~。
手前に新尾道大橋。そして並んで後ろにあるのが尾道大橋じゃ。写真の下部に写っとる屋根は千光寺山ロープウェイ山頂駅~。
派手さはなく、夜景としては素朴なんじゃけど、尾道水道と絶妙なバランスが何とも言えず美しいのう。
夜景を見に来るなら真っ暗になるすこし前、尾道水道が見える位の時間がお勧めじゃ。
天寧寺三重塔と尾道大橋の見える夜景
千光寺公園の頂上展望台を後にして次に向かったのは天寧寺三重塔。
灯りに照らされた道を千光寺の方へ下っていく。
千光寺の手前にある大きな岩は鼓岩(つづみいわ)と言う岩なんじゃけど、別名”ポンポン岩”とも呼ばれとる。
岩の上を小石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がするらしいんじゃけど、やったことないけんわからん。
ポンポン岩の上から尾道水道を一望。ここからの眺めもええのう。
このお地蔵さんの角を曲がったら千光寺なんじゃけど、これまた眺めがええ。
上と同じ場所から尾道大橋と新尾道大橋をアップで!
千光寺に到着。
じゃけどここから更に下り天寧寺三重塔を目指す。
こんな感じでホンマに街灯が多く設置されとるけん、夜でも非常に歩きやすい。とは言え街灯の光が届きにくい所は暗い所もあるけん懐中電灯があった方が安心じゃ。
俺はスマホのライトで代用したけどの。
みはらし亭の下からの眺め。
そして天寧寺三重塔に到着じゃ~!どうよこの最高の夜景~!!
奥に小さく新尾道大橋と尾道大橋が見える。
今は三重塔なんじゃけど昔は五重塔じゃったらしく、江戸時代に上の二つの階が傷んどったけん撤去したらしい。
この三重塔は別名”海雲塔(かいうんとう)”と呼ばれ、国の重要文化財にも指定されとるぞ。
なんと室町時代に建てたらたそうな。歴史を感じるのう。
少し違う角度から天寧寺三重塔、そして奥に見える山は浄土寺山。あそこからの眺めも絶景なんよの~。
同じ場所から新尾道大橋と尾道大橋のアップ!
実はこの場所にも誰もおらんけん、ここからも尾道水道の夜景を独り占めじゃ~。
千光寺公園頂上展望台から天寧寺三重塔までは歩行距離は500mぐらいで、ゆっくり写真撮りながらで徒歩15分ぐらいでたどり着いたかのう。
じゃけど、帰りは登りじゃったけん少し疲れた。まあ、ええ運動にはなったぞ。
天寧寺三重塔の写真撮ったのはこの辺りからじゃ↓↓↓
最後に
素晴らしい夜景が見れて大満足じゃったんじゃけど、向島から千光寺山の夜景を見たくなってしもうて、無料の尾道大橋を渡って向島に上陸した。
尾道渡船付近からは千光寺山がよう見えたぞ。
どうでもえんじゃけど、この近所にあるスーパーマーケット”エブリイ”の総菜が安い割にはええけん好きじゃ。
次はよく晴れた晴天の青空の下、千光寺公園を散策したいのう。桜の季節は人が多いじゃろうけど来てみたいもんじゃ。
夜景撮影には三脚が必要!
■コストパフォーマンスの非常に高い三脚(迷ったらこれ!)
■安い三脚の中では比較的剛性が高い(安くてブレない三脚が欲しいならこれ!)