八幡湿原(尾崎谷)とカキツバタの里、一面に咲くカキツバタの花!

カキツバタの里

山県郡北広島町にある”八幡湿原(尾崎谷湿原の岩田農園)”と”カキツバタの里”では5月下旬から6月上旬にかけてカキツバタが見頃を迎える。

今年もそろそろ花が咲く時期じゃろうと、車を北へと走らせた。(行ったのは5月27日)

幸運にも当日はなんとも素晴らしい快晴!!

青く広がる空の下で湿地一面に広がるカキツバタの花の間を何度も行ったり来たりしながら花を楽しむ事ができた。

八幡湿原(やわたしつげん)とは

”八幡湿原”とは特定の一か所の湿原の名前ではなく、北広島町の八幡地区周辺に分布する複数(大小20程あるらしい)の湿原を総称して言い、日本の湿原分布のほぼ南限にあたる。

点在している湿原は俺が軽く調べただけで尾崎谷湿原(おぜきだにしつげん)、奥尾崎湿原(おくおぜきしつげん)、水口谷湿原(むなくとだにしつげん)、霧ケ谷湿原(きりがたにしつげん)、長者原湿原、千町原湿原(せんちょうばらしつげん)等があり、遊歩道が整備されとる箇所は湿原内で動植物を観察することが可能じゃ。

”八幡湿原”の中でカキツバタや睡蓮の花で有名なのは”尾崎谷湿原”なんじゃけど、尾崎湿原、尾崎沼、尾崎沼湿原、などとも呼ばれることがある。

 

世界的に有名である植物学者、牧野富太郎博士は八幡湿原に二度も訪れて、湿原に自生するカキツバタを見て感動し、「衣にすりし昔の里か燕子花」と句を詠んだそうじゃ。(八幡湿原に牧野富太郎句碑がある)

有名とは言え、その筋に全く関わりが無ければ牧野富太郎博士の事を知る人は殆どおらんじゃろうの。

博士の出身地である高知県には牧野植物園というかなり立派な植物園があるけん高知に行く機会がある人は足を運んでみるのもええじゃろう。この植物園は植物だけでなく建物の造形も非常に素晴らしい。

 

八幡地区の民家や畑や湿原のある一帯の標高は、なんと800m前後もあり”八幡高原”とも呼ばれとる。しかも驚く事にここら一帯は一万年以上前は湖の底じゃったそうな・・・。

ここが昔、湖の底じゃったとは・・・。スケールが大きすぎる話に全く実感が湧かんのう。

八幡湿原周辺マップ

八幡湿原の各湿原の位置を示したマップは下図のような感じ。
八幡湿原マップ

 

先ずは、尾崎谷湿原(岩田農園)でカキツバタ観賞と新川溜池まで散策!

尾崎谷湿原は車を止めれる所が少ないけん、人が少ない朝一に訪れる事にした。

 

尾崎谷湿原(岩田農園)へのアクセス

広島県山県郡北広島町西八幡原

 

尾崎谷湿原のカキツバタが見れる場所は、岩田農園さんの私有地じゃけん、マナーを守って見させてもらおう。

駐車場は「岩田農園」と書かれた小屋の付近に車10台程度止めれるかの?という印象。(詰めればもっと止めれるかもしれんけど)

下の写真の小屋を通り過ぎて直ぐに左手に降りていくと、カキツバタ畑がある。
八幡湿原(尾崎谷湿原)岩田農園の駐車場

俺が行った時にはカキツバタだけでなく睡蓮、コウホネ、アサザの花も咲いとった。

 

尾崎谷湿原(岩田農園)のカキツバタ畑

水田の様なカキツバタ畑に降りてみると数名の人が、写真を撮ったり散策したりしとる。

畑の中で作業をしとった人がおったんじゃけど、あれが岩田農園の岩田さんじゃったんじゃろうか?挨拶をしてからカキツバタ畑の中を散策開始した。
尾崎谷湿原(岩田農園)のカキツバタ

 

 

入口付近はカキツバタの花は少なかったんじゃけど、少し奥に歩いて行くとこの景色↓ ↓ ↓紫の花が辺り一面に咲き乱れとる!
尾崎谷湿原(岩田農園)のカキツバタ

 

 

カキツバタだけでなく睡蓮もかなりの面積繁殖しとるんじゃけど、俺が行った日は睡蓮の花はまだ少なく葉が目立つばかりじゃった。
尾崎谷湿原(岩田農園)のカキツバタ

 

 

水に写るカキツバタの花も美しい。
尾崎谷湿原(岩田農園)のカキツバタ

 

 

花だけでなくトンボやカエルやサンショウウオ等様々な生物を見る事ができる。
尾崎谷湿原のトンボ

尾崎谷湿原のトンボ

尾崎谷湿原のトンボ

 

 

小さいイモリみたいなのが沢山泳いどると思うたら、これはカスミサンショウウオらしい。たまたま居合わせた人が教えてくれた。
尾崎谷湿原のカスミサンショウウオ

 

 

奥の方まで行くと、睡蓮が少し咲いとった。
尾崎谷湿原の睡蓮

 

 

下の写真は数年前に八幡湿原を訪れた時の物。6月になると睡蓮の花が次々に咲き乱れる。花の密集具合が凄いけん見ごたえがあるぞ。
尾崎谷湿原の睡蓮

 

 

これはアサザの花。
尾崎谷湿原のコウホネ

 

色々な花が楽しめてええぞ。

花を見るのに散策する時は足元に注意!道が少し狭いのと、ぬかるんでいる箇所があったり、歩道を横断するように水が流れとったりするけん、靴や足を汚したくない人は長靴で行くのがええかもしれんぞ。

雨上がりに行くときは更に足元に注意が必要じゃろうのう。

 

奥の”新川溜池”にも行ってみた

一通り花も見終わり、カキツバタの里へ移動しようかと思うたんじゃけど、体力がまだまだ十分あったけん、新川溜池まで歩いて行ってみる事にした。

新川溜池は岩田農園のカキツバタ畑から歩いて約5分程じゃ。

岩田農園の駐車場に戻り、林道を歩いて新川溜池を目指すことにした。

 

下の写真に「熊注意!」の看板が写っとるんじゃけど、ここら辺はホンマにツキノワグマが多い。俺も実際にこの近くで一度熊を目撃しとる。

まあ、熊が多いとはいえ交通事故にあうより熊に会う確率の方が遥かに低いけん、変に心配する必要は全くない。ばったり熊に遭遇したとしても、基本的に熊の方がすぐに逃げていくけんの。

俺は休みの大半を山奥で過ごすことが多いんじゃけど、人生で野生の熊を見たのはたったの2回しかなく、2回とも熊の方が慌てて逃げて行った。

新川溜池へと向かう

 

 

新緑を楽しみながらゆっくり歩いて行ったんじゃけど、あっという間に新川溜池の堰が見えてきた。
新川溜池へと向かう

 

 

途中の看板の説明書き。

尾崎谷湿原、尾崎湿原、尾崎沼、尾崎沼湿原・・・呼び方をどれかに統一した方がえんじゃないか?
新川溜池へと向かう途中の看板

 

 

新川溜池に到着!ここの看板には尾崎沼と記載。
新川溜池

 

 

よし!最高の景色!
新川溜池

 

 

堰の上から尾崎谷湿原(岩田農園)の方向を望む。
尾崎谷湿原

 

新川溜池の奥には奥尾崎湿原があり、道は溜池沿いに続いとるけん、元気がある人は更に奥まで行ってみるのもええじゃろう。

ただし、ここから先へ向かう人は極端に少ないけん、一人ではなく誰かと一緒に行った方がええじゃろう。念には念を入れて熊には注意が必要じゃ。

俺は堰の上をしばらくウロウロして景色を楽しんだ後、次の目的地のカキツバタの里へ向かうことにした。

 

続いてカキツバタの里へ!

カキツバタの里は、約1.7haもの休耕田を利用してカキツバタが植えられとって、最盛期には20万本もの花が咲き誇る。

”カキツバタの里づくり実行委員会”の方々の努力に感謝して花を観賞させてもらおう。

 

カキツバタの里へのアクセス

広島県山県郡北広島町東八幡原

駐車場はカキツバタが植えられとる休耕田のわきに少し広くなっとる所があるけんそこに車を止める事ができるぞ。

 

カキツバタの里、広大な土地に植えられたカキツバタの景色!

カキツバタの里の休耕田に行ってみると、手前の方は花が少なかったんじゃけど奥の方は既に沢山のカキツバタが咲いとった。

蕾も多かったけん、まだまだ当分の間、花を楽しむ事ができそうじゃ。

カキツバタの里

 

 

目の前に広がる広大なカキツバタの空間。休耕田は周囲をぐるっと歩いて回ることができる。
カキツバタの里

 

 

当然、カメラマンも多い。ええ写真が撮れたかの?
カキツバタの里

カキツバタの里

 

 

カキツバタの花の奥にスキー場の”やわたハイランド191リゾート”が見える。
カキツバタの里と”やわたハイランド191リゾート”

 

 

”やわたハイランド191リゾート”をアップで!
カキツバタの里と”やわたハイランド191リゾート”

 

 

花が多く咲いとる場所でも、槍の様に尖った蕾がまだまだ沢山あった。(下の写真)

どうやら今年2017年は6月最初の週末が開花のピークじゃったようじゃの。見に行くのが一週間早かったようじゃ。

とは言え、それでも十分に見ごたえがあったけどの。6月3、4日の土日に見に行く人は更に開花が進み一番ええ時期にじゃと思うぞ。
カキツバタの里

 

 

カキツバタの里の維持管理基金。末永くいつまでも素晴らしいカキツバタの花を楽しめるように協力しよう。
カキツバタの里、維持管理基金

最後に

昭和の初め頃ここに訪れた牧野富太郎博士も感動したというカキツバタの広がる景色はどのような光景じゃったんじゃろうか?

一万年以上前には湖じゃったという八幡湿原。

近い過去と遥か遠い過去、その両方に思いをはせながらカキツバタの広がる空間を眺めると感慨深いものがあるのう。

普段はあまり深く考えずに植物や景色を見とるんじゃけど、その場所の歴史や周辺の事情の事をあわせて考えながら散策すると、よりいっそう充実した時間を過ごすことができるもんじゃのう。

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