
しまなみ海道の伯方島(はかたじま)の直ぐ目の前にある、鶏小島(にわとりこじま)という小さな島には、神功皇后の金鶏の伝説が伝えられとって、海岸に下りると直ぐ目の前に島を望む事ができる。
また、この周辺の伯方島(はかたじま)と鵜島(うしま)の幅約300mの狭い海峡は、船折瀬戸(ふなおりせと)と呼ばれ、満ち引きで潮の流れる方向が変わり流れがとても激しく、その昔、ここを通る船が真っ二つに折れた事からその名が付けられた。
ちなみに、「海峡」、「水道」、「瀬戸」と様々な呼び方があるんじゃけど、基本的には同じと考えてよい。
伯方島、鶏小島と船折瀬戸へのアクセス
しまなみ海道の伯方島インターを下りて信号を左に曲がり、国道317号線を1.5km進むと「鶏小島キャンプ場」で、そこから更に500m進んだ所が「船折瀬戸キャンプ場」じゃ。
鶏小島は「鶏小島キャンプ場」から海岸に下りる道があるけん、浜辺に下りて直ぐ目の前で見る事ができる。
今治市伯方町有津甲2010‐1
船折瀬戸を眺めるなら、「船折瀬戸キャンプ場」からがよう見えるぞ。
今治市伯方町有津甲1979
「鶏小島キャンプ場」と「船折瀬戸キャンプ場」は500mくらいしか離れとらんけん、両方一緒に見るとええじゃろう。
このキャンプ場は双方良いキャンプ場じゃけん、キャンプに興味がある人はキャンプ場名でググったら、実際にキャンプした人の情報を見る事ができるで。
「船折瀬戸キャンプ場」「鶏小島キャンプ場」予約、問い合わせは
道の駅「伯方S・Cパーク内」伯方レンタサイクルターミナル
TEL・FAX:0897-72-0018
営業時間 9:00~17:00
船折瀬戸と鶏小島は間近で見るなら観光船に乗ると言う手もあるんじゃけど、伯方島の海岸から眺めるだけでも十分見ごたえがある。じゃけど、せっかく来たんなら船にも乗って見たいと言う人は、「能島水軍」のHPを確認してみてくれ。船は有名な能島(のしま)の近くも通るようじゃの。
この船での潮流体験は大人が1000円で、有りがたい事に2名以上じゃったら運行してくれる。潮流の一番激しい時間帯に行って、その凄まじさを俺もいつか体験してみたいのう。
「こんな流れの早い場所を昔の人はエンジン無しの船で航行しとったんか!!」と誰しも驚く事間違えないじゃろうの。
鶏小島(にわとりこじま)
鶏小島の目の前は「鶏小島キャンプ場」として整備されとって、国道317号線沿いに駐車スペースも十分設けられとる。先ずはキャンプ場の方に下りていく。
下ると直ぐにトイレと水場、そしてその奥にテントを張るスペースがある。トイレと水場の間を右に曲がって下ると海岸に出る事ができるんじゃけど、先にテント場を見に行った。
岬の上に設けられたテント場は区画がきっちりと柵で区切られとるし、なんとウッドデッキの上にテントを張る事ができる。床がまっ平らなのは寝る時にブチ楽じゃ。各区画にはレンガ造りのカマドが併設されとるのも有りがたい。この日はテントを貼っとる人は一人しかおらんかった。
テント場の一番奥からの眺め。鶏小島がよう見える。ちなみに眺めが良いのは一番奥のテント場。
「景色ええの~」とぼーっと眺めとったら何か来た!スタンドアップパドル・サーフィン言うやつじゃの。
楽しそうじゃのう。しかし、この人は画面左側から来たという事は船折瀬戸通ってきた言う事か?チャレンジャーじゃのう。俺には恐ろしくてできん。
さて、水場まで戻って海岸に下りてみる事にした。これを下ると・・・
じゃーん!
なんと船折瀬戸にもこんな穏やかな砂浜の海岸があった。
沖に行くと流れが速くて危険じゃけど、砂浜の近くなら十分海水浴ができる程の穏やかな海じゃ。キャンプ場の直ぐ下にプライベートビーチ的な砂浜!コレはええのう。(泳ぐ人はくれぐれも沖に出んようにの。船が折れる程の潮流じゃけんの)
伯方・大島大橋がよう見える。潮が引いた磯にはイソギンチャクがおった。子供は喜ぶじゃろうの。
海岸をしばらくウロウロした後で船折瀬戸がよく見える「船折瀬戸キャンプ場」を目指した。
鶏小島
神功皇后が三韓征伐から帰る途中、伯方島の有津に立ち寄った際、三韓から持ち帰った金鶏がこの島に逃げて住み着いた。元旦に鶏小島から金鶏の東天紅(とうてんこう)と鳴く声を聞くと幸せになれるという伝説がある。
縄文時代から古墳時代にかけての複合遺跡があり、海岸には海賊城のピットが見られる。
船折瀬戸(ふなおりせと)
「鶏小島キャンプ場」から500m進むと「船折瀬戸キャンプ場」がある。
こちらも国道317号線沿いに駐車スペースがあるけん、そこに車を止めてから下に下りるんじゃけど、ここはキャンプ場まで車で行く事もできるけん、なるべく歩きたくない人は更に400m進んだ所からUターンして海岸線を車で入ると下まで車で行く事ができる。
ただし、この道は非常に狭いけん、大きい車の人や運転の苦手な人は無理に行かんほうがええじゃろう。
通常の観光ならここから船折瀬戸を見るか、ここから歩いて下まで降りる。↓↓↓
400m進んだ所から車で向かう事もできるんじゃけど、道はブチ狭いぞ。↓↓↓
上の展望台からの眺め。目の前に赤い灯台が海の中にぽつんと見え、潮の流れが非常に早い。なんか潮の模様が現れとるのう。この展望台には親切に潮汐表もある。
下りると海のすぐ近くに「船折瀬戸キャンプ場」がある。ここも最高のロケーションじゃのう。
青空とテント。
船の舵を切る操舵輪がテント場のオブジェとして飾られとる。回してみようかと思うたら動かんかった・・・
船折瀬戸で釣りをしとる人がおった。
下の写真見たら解ると思うんじゃけど、流れが複雑かつ非常に速い!俺はそんな所では怖くて釣りはようせん。
しかし、もの凄い速い潮流じゃ。実物を目の前で見たらビビるで。
鶏小島の所で見たスタンドアップパドル・サーフィンの人はココを通ってきたんか・・・
この凄まじい流れに逆らって大型船が通る姿はかなりの迫力があるらしいんじゃけど、俺がおる時には残念ながら大型船は通らんかった。
船折瀬戸
船折瀬戸は、有津(あろうず)と鵜島(うしま)に挟まれた幅300mの狭い水道で、瀬戸内海の干満の差も影響して、磯にあたり渦を巻きながら最大9ノットの潮流が行き来する。また、古くより瀬戸内海の主要航路であり、今も多くの船が行きかう。
木造船の時代までは、潮流に逆らって航行することが出来ず、潮の流れる方向を待って(潮待ち)往来していたが、鋼船になってからは、馬力もあり丈夫なので潮に逆らって行く迫力のある姿を見る事もできる。
東側の赤灯台から潮が流れていると引き潮で、西側の鶏小島から潮が流れていると道潮である。
有津を囲むようにある東の赤灯台から西の伯方・大島大橋のかかる見近島までを総称して船折瀬戸とも言う。
船折瀬戸の名の由来は、見てわかるとおり海の難所であり、昔から航行する船が真っ二つに折れたというところからきている。(明神鼻の袂には、伯方島を愛した歌人、吉井勇が詠んだ歌碑が建てられている。)
人麿かむかしいゆきし海をゆき うまし伯方の島山を見む
船折瀬戸の説明書きより抜粋
船折瀬戸の激しい潮流を動画でもどうぞ!
最後に
伯方島の国道317号線沿いから直ぐに見る事のできる「鶏小島」と「船折瀬戸」。
有名な「伯方の塩ラーメンさんわ」に行くついでにでも気軽に立ち寄ってみてくれ。
下りて海岸をウロウロする場合はくれぐれも怪我や事故には気をつけるように。特に船が折れるぐらいの急な流れには気を付けんと行かんぞ。
アドベンチャーな鉄のハシゴとかあったんじゃけど、無茶はせんように。
となりの大島のカレイ山展望台からも船折瀬戸を見降ろすことができる。
☆彡【楽天トラベル】楽天会員なら旅行でポイントが貯めれてお得!☆彡