
春夏秋冬、石ケ谷峡(いしがたにきょう)はいつ来ても心が癒されるのう。
湯来温泉の直ぐ近くにあるこの渓谷は、うちの家から約30分で行けるけん頻繁に訪れ事が多い。
夏は水遊びできるし、秋には紅葉を、紅葉も終わり落葉樹の葉が全て散った後の冬の渓谷は意外と明るく虫もおらんけん歩きやすい。春はもちろん新緑が青々と茂り植物の息吹を感じる事ができる。
入口の道は少し狭いし、木が覆い茂っとる箇所は薄暗かったりもするんじゃけど、自然に癒されたい人は湯来温泉に行くついでにでも石ケ谷峡に寄ってみるとええじゃろう。
石ケ谷峡へのアクセス
石ケ谷峡の所在地⇒広島市 佐伯区湯来町大字菅沢
広島市内から石ケ谷峡へ向かう場合は西広島バイパスを五日市で降りて直進し、県道41号線まで来たら右折。そのまま県道41号線を進み、国道433号線から国道488号線へという流れ。
とりあえず、湯来温泉のすぐ近くじゃけん、湯来温泉を目指して行けば必ずたどり着ける。
国道433号線を進んでいくと「佐伯区役所 湯来出張所」のT字路を左折して国道488号線へ入り、湯来温泉方面へ1.5km進んだ所で右折すると石ケ谷峡へ行く事ができる。
国道488号線を進んで行くと、エネオスのガソリンスタンドを通り過ぎて緩やかなカーブを抜けると直ぐに石ケ谷峡の看板があってそこを右折せんといかんのじゃけど、入口が狭いけん初めて来た人は間違いなく一度通り過ぎてしまうじゃろう。
この右折せんといかん石ケ谷峡の入口には「郷土料理 もみじ」というお店がある。確かイノシシなんかも食べれたはずじゃけん、ジビエが好きな人はチェックしてみ。
*追記*2016年5月に「郷土料理 もみじ」に行ってきたで。
石ケ谷峡の駐車場
石ケ谷峡の入口を入って直ぐに右折すると「丸子山憩の森」という公園がある。駐車場とトイレがあるけん、ここに車を止めてから渓谷に行ってもええじゃろう。
じゃけど、ここの駐車場から渓谷までは距離があるけん、俺が車で行く時はもう少し川沿いを上がった所の右手の有料駐車場に止める。有料駐車場いうても何かの施設の跡地で、しかも無人じゃ。料金は200円じゃけん、「丸子山憩の森」から歩く事を考えたら安いもんよ。
下の画像が有料駐車場。
料金箱は消火器という斬新さ。
実は石ケ谷峡の道は山のかなり上まで行ける。
上流まで登り、渓谷が見えなくなってしばらく行くと分岐がある。そこから龍頭峡、井仁の棚田、国道433号線、の方面へと向かう事も可能じゃ。
じゃけど、石ケ谷峡を車で登っていくのはお勧めはできん。
崖崩れがあったり、道が大雨で崩壊していたり、ワダチで車を擦ったり、苔で滑って車をぶつけたり、運悪く対向車が来て離合困難になったり等の危険要素がかなり多い。常連の俺でもバイクで上まで行く事はあっても、車で家族と来た際には必ず駐車場に車を止めて歩いて散策する。
癒されに、いざっ!石ケ谷峡へ!!
うひょ~!!やっぱりいつ来ても最高じゃのう。ほんまに気軽に来れるのがありがたすぎる。
下の写真の場所は有料駐車場から少し下った所。
名号岩(みょうごういわ)
有料駐車場から上流目指して歩いて2,3分で視界が開ける。
視界が開けたら左手の山の上に岩があるのが確認できるはずなんじゃけど、目が悪い人には見えんかもしれん。
この岩は名号岩(国土地理院の地図には妙号岩と記載)と言うて、なんとこの岩には「南無阿弥陀仏」と言う名号と「蓮の台座」が彫りこまれとる。どうやら何百年か前に浄心というお坊さんが彫ったらしい。
現代の様に便利な道具が無い時代にこんな場所に「南無阿弥陀仏」と彫るとは大したもんじゃ。何かを信じる気持があれば人間は結構凄い事でも成し遂げる事ができるという事じゃの。
願って努力すれば叶う!やればできる!というわけじゃ。大抵の事は・・・
じゃけど、この名号岩・・・実際に目の当たりにしてみると凄まじい高度感。とてもじゃないが俺には同じ事はできそうにないわい。
名号岩をアップで。左側に小さく”浄心”と書かれとるのが確認できる。
(EOS M2 EF-M55-200で撮影)
この大変ありがたい名号岩の「南無阿弥陀仏」の名号を見て、文字と視覚で認識する為には、双眼鏡か高倍率ズームのカメラが必要じゃ。裸眼じゃと、よっぽど目が良くないと、「何か書いとる様な気がするの~?」位にしか見えんで。
名号岩でありがたい気持になった後、ぐんぐん進む。
筍岩(たけのこいわ)
コレはその名の通り、筍にそっくりな岩じゃ。
櫃渕(ひつぶち)
看板があるがどれが櫃渕じゃろうか?とりあえず看板付近の写真を撮った。
比久ノ瀬滝(びくのせだき)
そして、駐車場から徒歩で10分位の所にある比久ノ瀬滝(びくのせだき)。石ケ谷峡と言えばこの滝じゃの。雨が降って日が浅い水量が多い時に見ると大迫力じゃ。水しぶきもかなりあがっとるけん、この滝の付近はもの凄くマイナスイオンに包まれとる事じゃろう。
ほとんどがアスファルトの舗装道路じゃけど一部は石畳の道。これまた何とも渓谷と調和しとって良い。車やバイクで通るにはデコボコでもの凄く走りにくいけどの。
草木で見えんけど、道路の直ぐ左手は渓谷じゃ。
この渓谷は降りる事ができる所が非常に多い。自分のお気に入りの場所を探して、俺みたいに常連になるか??俺のお気に入りの場所は二か所あるんじゃけど、俺が行った時にその場所に人がおった事はない。つまり、いつでもお気に入りの場所でのんびりできる。
水深が浅く流れが緩やかな所が何か所もあるけん、そういった所では水に浸かって遊ぶこともできる。じゃけど、川の水は夏でもブチ冷たいけん長時間遊ぶ時は身体が冷え過ぎんように体調に気をつけてくれ。
夕立滝(ゆうだちだき)
この滝は大きな岩が特徴的なんじゃけど、水量が非常に少なく普段は殆ど水が流れとらん。降雨後でも流れ落ちる水量は僅かじゃ。
姫滝(ひめだき)
ここも渓谷に降りれる場所で姫滝(ひめだき)。
でっかい岩がドーンとあって中々の迫力じゃ。ここは水量が少ないと見ごたえが無いけん、水量が多い時に是非来てくれ。水深も浅い所があるけん、降りて水遊びする事もできるで。
出合滝(であいだき)
その名の通り二つの滝が合わさる出合滝(であいだき)。本流の見事な大きな滝と支流の控え目な滝が合流する場所なんじゃけど、写真を撮るならやっぱり本流の見事な滝の方じゃの。
長走(ながばしり)
ここもどれが長走なんかようわからん。看板付近から上流と下流を撮影した。
長走の看板から上流方向の写真。
長走の看板から下流方向の写真。
夫婦渕(めおとぶち)
上流に進んで行くと夫婦渕(めおとぶち)がある。ここは俺のお気に入りの一つ。この下の写真じゃと良く解るように石ケ谷峡は水がブチ綺麗なんよ。気になるのはこの夫婦渕、どっちが夫でどっちが婦なんかのう。
もしかして下の方の渕に、大きな岩と小さな岩が仲良い夫婦の様に並んどるのが名前の由来か?
夫婦渕:上側の渕
夫婦渕:下側の渕
白髪滝(しらがだき)
丸い頭の様な岩から流れ落ちる滝の様子はその名の通り、まさに白髪のようじゃ。
白髪滝の上流を望む。
白髪滝の岩の上には少し窪みがあるけん、河童の様にも見える。河童の白髪滝じゃの。
白髪滝の滝つぼ。
白髪滝の滝つぼのすぐ横辺り。
長滑(ながすべり)
ここも迫力のある景色が目に飛び込んでくるんじゃけど、残念ながら名前の由来がなんなのかよう解らん。
丸淵(まるぶち)
国道488号線から約3.5km程、石ケ谷峡を上流に登った所にあるのが丸淵(まるぶち)じゃ。左右から滝がその名の由来となった丸い渕に流れ落ちる。ココは道路から簡単に降りる事が出来る。中々の絶景じゃ。
丸淵の少し下った場所の景色。
休憩広場
渓谷の途中には休憩広場があって、ここには屋根付きの休憩できる簡易な建物やトイレも設置されとる。
落葉直後の素晴らしい光景。落ち葉が辺り一面を覆い尽くす。休憩広場にはこの時期に来るのがベストじゃわい。
休憩広場から渓谷に降りてみた景色。この辺はイモリもおるで。上流に登ったけんその分、水量は少なくなっとるんじゃけど澄んだ水はそのまま。
基本的に上流に人間がおらん場所、人間由来の物が少ない場所、は水が綺麗じゃのう。
渓谷沿いに熊笹がたくさん生えとるけん、童心に戻り笹舟も作り放題じゃ。
石ケ谷峡を動画でどうぞ!
新緑の石ケ谷峡
秋の石ケ谷峡
最後に
気合いを入れんでもフラッと行けて帰れるのが魅力な石ケ谷峡。春夏秋冬いつきても心を癒してくれる素晴らしい渓谷じゃ。
この記事を読んだ人もたまには渓谷散策して、湯来温泉や湯の山温泉にでも入ってのんびりしてみたらどうじゃろうか。
自然ってやっぱええよの。仕事で部屋に部屋にこもって何時間もPCをひたすらポチポチやっとると自然へのフラストレーションが凄まじく溜まる!
ちなみに渓谷内は携帯電話はほぼ圏外になる。わずかにdocomoよりauの方が電波の入りがええ見たいじゃ。じゃけどこの写真を撮影した後直ぐにauも圏外になった。谷間じゃけん電波はつながってもかなり不安定じゃの。
(この写真は2016年の年始に夫婦渕付近で撮影した)
この写真は秋の石ケ谷峡。
派手な紅葉はないんじゃけど、秋ももちろん最高じゃわい。三段峡みたいに観光客が多くないけん、ゆっくりと誰にも気がねせずに紅葉を楽しむ事が出来るで。
これは夏の写真。
夏は水遊びできるけん、もちろん最高~!
石ケ谷峡は気軽にいける渓谷じゃけど相手は自然じゃけん、くれぐれも安全第一での。
付近には料理の美味しいお店もある。
■「郷土料理もみじ」の記事。(ミシュランの星が付いた)
■「田舎カフェおそらゆき」の記事。(こだわりの料理、オシャレなカフェ)
石ケ谷峡のご紹介ありがとうございます。
無人駐車場の所有者です。
丁寧なご案内ありがとうございます。
トイレは現在川に設置したポンプが故障していまして、水を揚げることができず、ご不便をお掛けしています。
今年は修理したいと思っています。
これからも石ケ谷峡の散策をお楽しみ下さい。
追) 私もバイク好きで、渓谷を走り、湯ノ山温泉側まで抜けられます。
おお、駐車場の所有者の方ですか。車で行った時は駐車場利用させてもろうとります。
石ケ谷峡は広島市内から近く、気軽に行けてええ渓谷じゃね。
ひょっとしたら渓谷におる時にあなたとすれ違ったことぐらいあるかもしれんのう。
トイレの修理はボチボチやってください。
いつの日か石ケ谷峡の見所マップを作成してブログで紹介したいと思うとるんじゃけどいつになるやら。
不特定多数の人間が閲覧するけん、名前は念の為少し編集させてもらいました。
凄くわかりやすくて
行きたくなりました
いや、きっと行きます
星の評価がわからなくて満点を選びたかったのに2つになってしまって申し訳ないですm(_ _)m
コメントありがとうございます!
こじまんりとしとって派手さはないんじゃけど、人の少ないええ渓谷なんよ~。
星評価は気にせんでええけんね!軽い気持ちで設置しとるだけじゃけん!
先週バイクで訪れたのですが石畳にびびって良いところをあまり散策出来ずに引き返してしまいました。事前にこちらのブログを拝見しておけばと残念に思っております。
また気がむいたら行ってみてね〜。
石畳が不安ならバイクは止めて健康的に歩いて散策もええと思う!歩くほうがゆっくりと渓谷も堪能てきるけんね!