
”おおの自然観察の森”ではハート型の葉を持つベニマンサク(正式名称はマルバノキ)の紅葉を10月下旬~11月下旬に楽しむことができる。
実はベニマンサクの群生地は非常に希少で中部地方、近畿、四国の一部の地域でしか目にすることができんのんじゃ。
ここ広島県廿日市市大野にあるベニマンサクの群生地は昭和7年(1932年)に発見され、昭和12年5月(1937年)にベニマンサク群生地として広島県の天然記念物に指定された。
”おおの自然観察の森”へのアクセスや駐車場など
広島県廿日市市大野矢草2723番地
- 開門時間:9時~16時30分
- 休園日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日)及び年末年始(12月28日~1月4日)
- 入園料:無料(観察センターで入園受付必要)
- 問合せ先:おおの自然観察センター
- 電話番号:0829-55-3000
注意点!!
- 園内には飲食物の販売はない
- 携帯電話の電波が入りにくい
- ペットの持ち込み禁止
広島市内から向かう場合は西広島バイパスから廿日市ICで山陽自動車道にのり、大野ICを降りて林道”近角線”を通って向かうようになる。
ただし、林道”近角線”はかなり狭く”おおの自然観察の森”までの約5kmの道のりは離合困難な細い道路が延々と続くけん、運転に自信がない人は辛いかもしれんぞ。
対向車が来た場合は基本的には離合できる場所までどちらかの車がバックせんといかん。
交通量はそこまで多くないけん運が良ければ一台の対向車にも会わずに行ける可能性もあるがの~。
下の写真が林道”近角線”の道中の写真なんじゃけど狭いじゃろ。こがな道路を約5kmも走行せんといかん。
どうしても狭い道は嫌じゃいう人は”渡ノ瀬ダム”方面から”おおの自然観察の森”へ向かうルートもあるが遠回りになる。
妹背の滝すぐそばの県道289号線から行けばそこまで遠回りにならんのじゃけど、実はここもそこそこの酷道じゃけん運転が苦手な人は避けた方がええじゃろう。
遠回りじゃけど県道42号線→渡ノ瀬ダム→林道”近角線”→”おおの自然観察の森”というルートで行くのが最も運転に気をつかわんでええぞ。
林道”近角線”を進み、峠の一番高いところまでやってくるとこの門が見える。ここが”おおの自然観察の森”への入り口じゃ。
開園時間以外は門は閉じとるけん、登山に来る人は時間に十分注意せんといかん。
開門時間は9時~16時30分までで門が閉まると車は出入りできんのじゃけど、門の横に人が歩いて通れるスペースはある。
月曜に来る登山者もおるようで門の外に車を止めてから中に入っとるようじゃの。(門が閉まっとる時に中に入ってええかは不明じゃけん今度行ったときに関係者に確認してみる)
門から中に入ると駐車場の手前で”おおの自然観察の森”の立派な石柱が出迎えてくれた。
駐車場に到着!
駐車場はかなりの広さがあるけん土日でも満車になることはまずないじゃろう。トイレもあるぞ。
駐車場の隅にあった”おおの自然観察の森”のフィールドマップ。
赤丸で囲んどるところにベニマンサクが群生しとるようなんじゃけど、一般的には大きな赤い丸で囲んどる付近のベニマンサクの群生を見れば十分に楽しめると思う。
これよりも詳細なマップはないんじゃけど、このマップには載ってない道もあったりする。冒険気分で散策を楽しんでみよう。
ちなみに駐車場のすぐ近く”谷間の小径”にもベニマンサクのマークがあるんじゃけど遊歩道が荒れて川を渡らんといかんとこもあるけん、一般人にはあんまりお勧めできん。(谷間の小径は記事後半に記載する)
先ずは”自然観察センター”で入園手続きじゃ!
駐車場に車を止めたら先ずは駐車場から約300m先にある自然観察センターに入園手続きに向かう。
遊歩道沿いにもベニマンサクが生えとるけん紅葉を楽しみながら歩けるぞ。
ベニマンサクの紅葉は枝により色づき具合が違う。
緑、黄、オレンジ、赤と色とりどりで非常に綺麗じゃわい。特に太陽に照らされた葉を反対側から(逆光で)眺めるとより綺麗じゃの!
葉をじっくりと眺めるとハートの形をしとるのがあるけん、是非恋人たちに訪れてもろうてハートを探してもらいたいの!
真っ赤な紅葉の様に心が燃え上がってラブラブファイヤー間違いなしかもしれんぞ!?
順光で見るとこんな感じじゃの。
あっという間にベニマンサク湖に到着。目の前にみえとる権現山まで登山する人も多い。
おむすびの形をした岩がある”おむすび岩”も登山者には人気じゃ。瀬戸内海も眺めることができる。
ベニマンサク湖の対岸にちょうど登山者の姿が見えた。
山の上にある丸っこい岩が”おむすび岩”じゃ。
目の前の建物が自然観察センターじゃ。この付近には花も咲いとるしキノコも生えとったわい。
自然観察センター入り口付近にもマップがある。
受付を済ませてから”ベニマンサクの小径”へと向かう。
年間を通してイベントが開催されとるけんこういうのに参加するのもええの!
自然観察センター。
中にはいるとすぐ目の前に入園手続きの受付。手続きいうてもどっから来たか?何名か?を書くだけじゃけん面倒なことは一切ない。
自然観察センター内には色々な展示があったり、望遠鏡でベニマンサク湖が観察できたりと大人も子供も楽しめる。
本物の鳥の巣、はく製、昆虫標本、世界の鉱石などが展示されとったんじゃけど、うちの子は綺麗な石に心奪われたようで「欲しい!欲しい!お父さんあの石探してきて!」と俺にとんでもないことを依頼してきた。お前が欲しい言うとるその石は南米で採掘された物なんじゃけど・・・
残念ながら俺が訪れた時は鳥の姿は見えんかったんじゃけど、望遠鏡で遠くを見れるのは楽しいぞ。
おおの自然観察の森
大野町は、日本三景安芸の宮島の対岸に位置し、瀬戸内海の自然の美しさを堪能できるすばらしい環境の中にあり、自然に触れ、自然と遊べる観光施設もバラエティに富み、広島・岩国地方の観光の拠点としてのリゾートランドとしても最適です。
この「おおの自然観察の森」は、ベニマンサク湖のま わりに広がる約32ヘクタールの地域を生かし、小鳥などの小動物や植物と身近に触れ合い、自然に対する愛情や理解を深め、人々の日常生活にゆとりを取り戻し、子 供たちの感性や創造性を育てるための施設です。
豊かな自然をいつまでも大切にしていくために、私たち一人一人が考え、行動し、みんなで力を合わせていかねばなりません。
人間と自然との出合いの場、自然を愛し、自然と共にある“ふれあいセンター”としてお楽しみください。平成元年4月(自然観察センターの表示より抜粋)
おおの自然観察の森、素晴らしいハートの紅葉「ベニマンサクの小径」へ!
自然観察センターを一通り楽しんで「さて、ベニマンサクの小径へ行くか!」と思うて建物の外へ出ようとしたら施設の人に声をかけられ、なんと子供に鯉の餌をプレゼントしてくれた(餌は子供にのみわたしとるとのこと)。ありがとうございます!
自然観察センターすぐ外の木の階段?橋?を渡り離れ小島に渡り鯉に餌をやった。
水面に餌をかざすと鯉たちはすぐに反応して近くに寄ってきたわい。よう見とるの~。
写真ではわかりにくいんじゃけど凄い勢いで餌を食べる鯉たち。鯉以外の魚もおったようじゃけど俺にはようわからんかった。
子供が鯉に餌をやっとる間に俺は離れ小島をうろうろして写真撮影しとったら、足元のベニマンサクの落ち葉の上にハッチョウトンボがとまってきた。
離れ小島からベニマンサク湖を望む。
離れ小島に生えとったベニマンサクは日当たりがええけんか、葉が非常に綺麗で色も見事に真っ赤じゃったわい。
まだらに色づく葉もこれはこれでええけどの~。
自然観察センターから”ベニマンサクの小径”までは約300mの距離なんじゃけど、途中にあったモリアオガエルの池でより道じゃ。
池に映る景色が綺麗じゃの!
少し歩くと鳥観察用に建てられた塀があったわい。ここなら鳥をおどろかさずに観察ができるの。
さらに少し歩くと分岐に到着。分岐を右に行ったらベニマンサクの小径じゃ。
道の途中で切り株にキノコ発見。
道しるべの方向へ進むと・・・
ベニマンサク広場に到着!
広場いうても少し広いだけなんじゃけどトイレがある。この広場を右に行くと川辺に降りれるし、まっすぐ奥へ行くとさらに奥のベニマンサクの群生地がある。トイレの裏も隠し通路の様になっとってベニマンサクの群生が見れるぞ。
先ずは右に行って川辺を散策した。
看板のとこを奥に行けば小さな川辺に降りれるぞ。
ベニマンサク広場
広場のまわりにハート型の丸い葉をつけた低い木が見えますね。これがベニマンサクです。マンサクの仲間ですが秋に大変美しく紅葉し、紅色の小さな花をつけます。(マンサクは早春に黄色の花をつけます。)
ベニマンサクはここにはたくさんあるように見えますが、大野町以外で は、中部地方近畿四国の一部だけでしか見ることのできない貴重な植 物です。
当地域では、昭和7年に発見され昭和12年5月にベニマンサク群生地と して、広島県の天然記念物に指定されました。現地案内板より抜粋
下流を見ると下流水が溜まっとったんじゃけど、透明で綺麗な水が流れとるの~。
小川の下流から上流を望む。
この時点で12時位じゃったんじゃけど、ここは既に日陰になっとったわい。午前中の数時間しか日光が当たらんようじゃの。
この場所は紅葉のピークはまだ先じゃの。
ベニマンサクの広場に戻り奥へと進むことにした。
1、2分歩いて奥に行くと橋が現れる。この橋を渡ると・・・
見事に色付いたベニマンサクの紅葉が目の前に!
太陽に照らされてベニマンサクの葉がいっそう赤く輝いとるわい!美しい~!!
空を埋め尽くす赤いハートの葉!
まだ緑色の葉も多かったんじゃけど、これはこれで色とりどりでええの~。
魚眼レンズにてオジサン自撮り。
紅葉したベニマンサクのハートの葉っぱを川に浮かべてみた。こういうのを若いカップルがやりゃーえんじゃないか!?
綺麗なハート型の葉っぱを探すのに5分くらいかかったわい~。
ベニマンサクの花を発見!
花は小さいし控えめじゃけんよーく見んと花が咲いとってもわからん。
色んな所に地図にはのっとらん道がある。探検気分で楽しめるわい!
ただし迷子になったらいかんけん探検は程々にの。
ここらは携帯電話の電波が届きにくい。スマホで地形図みながらうろうろしたい人はオフラインでも地図が見れるようにあらかじめデータをスマホにダウンロードしてくるほうがええぞ。
水面に映る青空とベニマンサクの紅葉。
おおの自然観察の森、「谷間の小径」のベニマンサクの紅葉
谷間の小径は川を渡る必要があるけん一般人にはお勧めできんのじゃけど、途中まで散策して入り口に引き返すなら問題ないと思う。
後日写真などを追記する。
ベニマンサクの紅葉を動画でもどうぞ!