ハクバ写真産業の自由雲台”BH-1”を購入した。
「雲台ってなんじゃ?」という人も多いかもしれんが、カメラの三脚は”三脚”と”雲台”の組み合わせで構成されとる。
三脚はもちろん三本足の部分の事で、雲台と言うのはカメラを三脚に固定する部分の事なんじゃけど、市販されとる三脚は、この三脚部分と雲台部分を分解できる構造になっとるけん、それぞれ自分の好きな物を組み合わせて使うことができるんじゃ。
英語圏じゃと自由雲台の事をBALL HEAD(ボールヘッド)と呼ぶ。
雲台の種類
カメラを三脚に取り付ける為の部品である雲台は、カメラの角度を自由に変更して固定する為の重要な役割を果たす部品なんじゃけど、色々な種類がある。
その中でも一般的によく目にするのは2Way雲台、3Way雲台、自由雲台じゃ。
2Way雲台、3Way雲台は、上下、左右の角度を独立して変更する雲台で、2Wayならハンドルが2本で2方向、3Wayならハンドルが3本ついとって3方向の角度調整ができる。
そして今回俺が購入した自由雲台は、可動部がボールジョインになっとるけん、一つのレバーで全方向に自由に角度変更することができると言うものじゃ。
雲台はこの他にもビデオ雲台、フリーターン雲台、ギア雲台、ジンバル雲台、グリップ雲台、等がある。
ハクバの自由雲台【BH-1】を購入した理由
今回、自由雲台を購入するきっかけとなったのが、いつも出かけるときに使っとる携帯に便利なコンパクト三脚、”KINGのレインボー8段三脚”の雲台部分が破損してしもうたけんじゃ。
この三脚は足を伸ばせば86.5cmもの高さになり、折り畳み時には25cmと非常にコンパクトになるけん、バイクで出かけるときや旅行する時にザックの隅にいつも忍ばせとったお気に入りの三脚じゃったんじゃけど、ある日、レバーを操作したら雲台部分が割れて壊れてしもうた。
コンパクトで非常に気に入っとったけん、また同じ三脚を買おうかと思うたんじゃけど、雲台を付け替えたら三脚部は再利用できるし出費も多少抑えられるけん、雲台のみを購入する事にした。
自由雲台も星の数ほどあるんじゃけど、有名メーカーで信頼性があり、しかも安いとなると下記の三つが候補にあがった。
個別のパーツとして自由雲台を購入するのは今回が初めてじゃったけんどうしようかと迷うたんじゃけど、とりあえずアマゾンでレビューが最も多く寄せられとって価格も一番安いけんハクバBH-1を購入することにした。
ハクバの自由雲台【BH-1】のレビュー
いつものようにアマゾンで必要な買い物をするついでに、コッソリとハクバBH-1をポチって買い物かごに入れると、その二日後に商品は到着した。
段ボールを開けると嫁に「なにコレ!?」と指摘されたんじゃけど、「買うって言うたじゃろうが」とあくまでシラをきり通すと、1000円以下と言う安い金額も功を奏して嫁はそれ以上の追及を辞めた。
やったぜ!
すぐに開封して各部の部品や動作チェックを行った。
BH-1の各部の名称や外観等
これらの名称はパッケージの裏面に記載してあるけんの。
カメラ台にはゴムシートが貼ってあってカメラが傷つかんようになっとる。手に持つと、ほぼ金属で構成されとる雲台じゃけん、重たく感じた。

主な仕様は
- カメラ台直径:Φ30mm
- 高さ:63mm
- ベース直径:Φ33mm
- 重量:108g
- カメラ取り付部雄ネジ&三脚取り付け底部雌ネジ:UNC1/4インチ
底部は金属製でフラットな構造。開いとる雌ネジはUNC1/4インチで現代では一般的なサイズ。ほとんどのデジタルカメラやビデオカメラはこのネジサイズじゃ。
本体下部のステッカーには「MADE IN JAPAN」の文字!

少し曲者なのがカメラネジとカメラ台じゃ。
実はこいつらは別々の部品で構成されとって、分割可能な構造になっとるんじゃけど、カメラ台が緩んどるとカメラを固定する時にいくら締め付けてもユルユルでカメラがクルクル回ってしまう。
カメラを取り付ける前に、ティルトストッパーを締めてボールジョイント部が動かんように固定してから、カメラ台を回してカメラネジに締め付けて動かんようにしっかりと固定した方がええぞ。
なんなら緩まんように、ネジロックとかを塗布しておいてもええじゃろうの。
カメラネジとカメラ台がバラせてしまうの図↓ ↓ ↓(最初から固定しとってほしい)

BH-1の動作範囲
ボールジョイントのハウジング部は全周に渡って少し大きめに穴が開けられとるけん、どの方向でも約20度傾ける事が可能じゃ。
カメラを縦にする為のスリットをワザワザ探して使わんでも下の写真位の角度ならどこでも調整可能なのは非常に便利。
地面が傾いとって三脚の水平が出とらんでも、この懐の広さのおかげで即座にカメラを水平に角度調整が可能じゃ。
ボール部は滑らかに動くというよりは少し抵抗がある感じ。(個体差はあるかもしれんぞ)

カメラを縦にするスリットにカメラネジの軸を入れた状態で90度以上傾く。95度位の傾きかの?
これも先に述べたように地面が平らでないヵ所でカメラの角度調整を雲台のみでカバーできるけん非常に楽じゃ。
90度しか傾かん雲台じゃと、三脚の足で角度調整する必要がたまにあったけん、約5度でも余計に傾いてくれるのはありがたい。

ティルトストッパーとスリットの位置関係は自由に任意の角度に変更可能。ティルトストッパーを締めればすべてがピタリと固定されるぞ。

ハクバBH-1をKINGのレインボー8段三脚と合体!
これが壊れてしもうたKINGのレインボー8段三脚じゃ。
こいつと一緒に5年以上も色々な所に旅をしてきたのに・・・。雲台が壊れたけんいうて、捨ててしまうのは寂しい・・・。

今すぐに俺が復活させてやるけんの!
俺は呪文を唱えた・・・。
「ザオリク!!」
・・・
・・・
・・・
やったぜ!復活~!!

若干、縦に長くなったけんコンパクトさが失われたけど、これくらいなら問題なしじゃ。気にせん。気にせん。
早速カメラを取り付けてみたんじゃけど、ティルトストッパーを締めればビシッと止まる。ミラーレスカメラ(EOS M2)ぐらいなら全く問題ないのう。
もう少し重たくても問題なさそうな安定感じゃ。この組み合わせじゃと、雲台よりも三脚の剛性が弱いのが弱点となりそうじゃ。

真下に向けて撮影も可能。まあ真下に向けて撮る事なんかないか。スリットは縦方向の構図を作る為に使うのがメインじゃけんのう。

最後に
ハクバの自由雲台BH-1のおかげでお気に入りのコンパクト三脚が見事に復活したぞ。
価格の割に満足度は非常に高い商品じゃのう。買ってよかった。
と言うわけでカメラ用の三脚は”三脚”と”雲台”を自由に組み合わせて楽しむ事もできるけん、興味がある人は自分なりの組み合わせを探してMY BEST三脚、自分だけの三脚を手に入れてみたらどうじゃろうか?
※2017/07/03追記
楽したいが為に、TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC Model B011を購入したんじゃけど、レンズ単体で460gもあり、ずっしりと重たい。
このレンズをつけると流石にBH-1では不安定じゃと感じた。
横長構図じゃとそこまで問題無かったんじゃけど、縦長構図でカメラをセットした場合はかなり強くカメラ台を締めこまんと自重で回ってしもうた。
ボディーもEOS M2までならええけど、M3、M5、M6は重たそうじゃけんどうじゃろうかのう。













