『鬼の釜滝』気軽に行ける滝ではなかった・・・(北広島町長笹)

鬼の釜滝

ツーリングの帰り道に山県郡北広島町長笹にあるオートバイ神社に向かう為、俺は国道433号線を通り県道301号線を南下。

午後3時に長笹地区への入口までたどり着いたんじゃけど、その入り口付近で想定外の事態に遭遇した。

そこには長笹地区の案内板と動いとらん水車小屋、そしてその横には”鬼の釜滝”という看板が立っとったんじゃ・・・。

オートバイ神社に行くつもりじゃったのに滝の看板を発見してしもうて気になって気になってしょうがなくなり、1分程悩んで「せっかくじゃけん滝を見てから神社に行くか」と言う考えに至った。

最初に言うとくんじゃけどこの滝は、滝マニア以外の人間は行かん方がええぞ。

鬼の釜滝へのアクセス

広島県山県郡北広島町長笹

 

豊平のどんぐり村まで15分と結構近い。

龍頭山は簡単に行けて眺めがええけんお勧めじゃ。

いざ、鬼の釜滝へ!!

県道301号線から長笹地区へと向かう道へ入ると直ぐに案内板が立っとって目を引く。

「ほ~どれどれ」と止まって看板を眺めたのが運のつきじゃった。”鬼の釜滝”の看板を見つけてしもうて行かずにはおれんくなってしもうた。
鬼の釜滝入口

長笹地区のマップ

 

 

小さい水車小屋の横を通って奥へと進むと鬼の釜滝がある。

看板にはどれくらいで滝までたどり着けるんか書いとらんのんじゃけど、歩行距離は150mと言ったところじゃろうかのう。

距離が短いとは言え、その道のりは困難を極めた・・・。
鬼の釜滝入口

 

 

この滝に行ったのは9月の中旬じゃったんじゃけど、草ボウボウ~。

川を渡る橋みたいなんがあるんじゃけど、これを渡るんか真っすぐ行くんかようわからん。とりあえず橋は危険そうじゃったけん真っすぐ進む事にしたんじゃけど・・・。

普通の人の感覚なら下の写真を見て先へ進もうとは思わんじゃろう。

そう。つまり俺はどうやらほんの少しだけ変態滝マニアの素質が備わっとるようじゃ。
鬼の釜滝入口

 

 

草が凄すぎて靴が見えんくなるぐらい。へへへ蛇が怖い~。
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

とにかく川の左側をズンズン進んで行ったんじゃけど、草で地面が全く見えんけん、踏み抜く可能性も考慮して踏み出した足にいきなり体重を乗せんようにして地面があるかどうか確認しながら慎重に歩いた。
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

入口の所にあった看板以外はなんの標識もないけん不安になる。この道で合うとんか?果たして滝はこの先に存在しとるんか??
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

クランク部には丸太?パイプ?が並べられとったんじゃけど、そんなもんはトラップのような気しかせんけん乗らずに通過。
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

そして、ついに俺が歩いてきたコンクリートブロックで覆われた護岸は無くなり、川の下へとたどり着いた。
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

さて、どうしようかのう。

まあ、適当に川の中を通って歩いて上流へと向かうか~と辺りを見渡しとったら、ロープのようなものが張られとるのに気が付いた。

これ掴んで進めって事か??

自然に帰りそうな位に苔で緑色になったロープは掴みたくない。

この日は水量が少なかったけん、防水ブーツを這いとったけん気にせずに川の中を歩いて進んだ。
鬼の釜滝へと至る道のりに張られたロープ

 

 

ロープが結びつけられた杉の木。

このロープは何年前に張られた物なんじゃろうかのう。
鬼の釜滝へと至る道のりに張られたロープ

 

 

川を渡ると目の前はシダ野原となった。

写真じゃわからんけど、シダは岩がゴロゴロしとる所に生えとるけん、何も考えずに進むと足がハマって転んでしまう。

シダの下に岩があるかどうか一歩づつ手探りならぬ足探りで慎重に進んで行った。
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

そひして、足場の悪い工程をほんの少し進むと滝が見えてきた!
鬼の釜滝

鬼の釜滝

 

 

これが”鬼の釜滝”じゃ~!!
鬼の釜滝

鬼の釜滝

鬼の釜滝

 

正直言うて「ちっさい」・・・。苦労してきた割には・・・。

 

 

滝もそんなに大きくないけん長居する事もなく「さあ、帰ろう」と思うて振り返ると、シダでカモフラージュされた不安定なゴロゴロの岩場・・・。

ああ、またここを通らんといかんのんかと気が重くなった。
鬼の釜滝へと至る道のり

 

 

幸い、ツリフネソウが綺麗に咲いとったけん、多少気が晴れた。
ツリフネソウ

この滝は変態滝マニア意外にはあまりお勧めできんのう。とにかく滝へと至る道のりが困難過ぎる~。

最後に

元々はオートバイ神社に行くつもりで来た長笹地区じゃったんじゃけど、”鬼の釜滝”の行き帰りで精神的にかなり疲れたけん、結局は神社に寄らずに帰ることにした。

春になったら今度こそオートバイ神社に行き、「楽山」で”肉しょうがうどん”を食べたいのう。

 

どうしてもこの滝に行きたいという人がもしおったなら、草の生えとらん冬に行くことをお勧めする。その方が足元がよう見えるけんのう。

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