
廃線となったJR可部線安野駅は現在「安野花の駅公園」として第二の人生を歩んどる。
旧安野駅駅舎の前後、約350mの線路じゃった区間には桜、桃、レンギョウ等が植えられており、春には展示車両キハ58の周囲を花とそれらを楽しむ人で埋め尽くされる。
美しい花に囲まれた空間で、動かんくなったキハ58の周囲を子供達が楽しそうに声を上げな走り回るのを見とると夢の国へ迷い込んだような錯覚を覚えた。
安野花の駅公園(旧JR可部線安野駅)へのアクセス
広島県山県郡安芸太田町穴554
どっちの方角から来たとしても、国道191号線(加計街道)を安野トンネル入口付近から太田川の方へ向かって支線を入って行けば、安野花の駅公園(旧JR可部線安野駅)まですぐにたどり着くことができる。
駐車場は駅舎の横のアスファルトの部分に止めてもええし、駅舎から東側の線路すぐ横の未舗装部分にも止めれるけんの。
「安野花まつり」開催時には人でごったがえすんじゃけど他にも車を駐車可能な個所があるけん、祭り開催時には交通誘導員さんの指示に従ってくれ。
車が止めれん事はほぼないじゃろう。
いざ、『安野花の駅公園』キハ58と桜、桃、レンギョウが咲く夢の空間へ!!
駐車場から既に満開の花々が見える。
俺が安野花の駅公園に行った当日は、ちょうど「安野花まつり」が開催されとって凄い人じゃった。とは言え、都会のど真ん中のイベントとは違うけん、歩くのにも苦労する程に人が多いわけではない。
国道191号線は普段からツーリングでよう通るけん、その時に安野花の駅公園に寄ることがあるんじゃけど、春の花咲く時期以外は殆ど人がおる事はないけんそのイメージが強い。
先ずは列車、キハ58と桜の景色を堪能する。
黄色い花がレンギョウじゃの。桃はようわからん~。
電車・・・おっと失礼。
旧安野駅に展示されとるキハ58554は電車ではなくディーゼルエンジンで動く気動車じゃけんの。
キハ58とその進路に覆いかぶさるように花開いている花々。そしてその周囲をひっきりなしに人が往来する。通常ではありえん光景に不思議な気分になるのう。
夢のような世界じゃのう。花や駅舎、キハ58の維持管理をしとる人に感謝して募金にチャリーン。
安野はなまつり開催中は出店もあるけんここで昼ご飯も食べれる。
ステージではダンスや神楽もやっとったぞ。
キハ58のそばまでやってきた。車両の窓に写った桜も綺麗じゃのう。
通常は展示車両には鍵がかかっとって中には入れんのじゃけど、祭りの時は開放されて中に入る事ができる。
列車内から外の景色を見ながらご飯食べとる人が多かったの。
キハ58から外に出て西側の三段峡方面の線路跡地も花で埋め尽くされとる。
下の写真左側のピンク色の濃いのがひょっとして桃の花か??
ソメイヨシノ、しだれ桜、レンギョウ、ユキヤナギ全て満開じゃ~!!
線路跡地わきには残されたままのコンクリート柱の標識も。
旧安野駅駅舎の横にもそこそこ大きなソメイヨシノが満開に花を咲かせとった。
かつては駅を利用する人がこの桜に見送られながら列車に乗っとったんじゃろうのう。今は旧駅舎を見守っとる。
駅舎内には残されたままの運賃表。
駅舎内からも満開のソメイヨシノがよく見える。
安野花まつりの時だけトロッコ列車も登場!!俺も子供と一緒に乗らせてもろうた。
トロッコ列車は桜のトンネルに突入~!
折り返し地点からトロッコ列車が返ってきた。
ありがとう。キハ58、そして素晴らしい公園を管理してくれとる方々。
JR可部線、今は使われていない鉄道橋をしばし見つめてから「安野花の駅公園」を後にした。
最後に
安野花の駅公園は山奥にある事もあり、祭り開催時以外では意外と人が少ない。
花々は今が満開じゃ。
キハ58と桜、桃、レンギョウの咲く夢のような空間に一度足を運んでみてはどうじゃろうか?
周囲にはお店が無いけん、ここでお昼ご飯を食べようと思うとる人は事前に買っていった方がええけんの。自販機はあるけんの。伊藤商店ってのが駅舎の目の前にあるけど、今もやっとるんかは不明じゃ。