『右平花園の里しゃくなげ』は広島市安佐北区安佐町飯室右谷の山奥にひっそりとある花園じゃ。
あまり有名ではないんじゃけど、なんと5000本ものアジサイが植えられとって、現地に行ってみて規模の大きさに驚かされた。
この場所は、昔は20軒程の集落じゃったらしいんじゃけど、その集落の跡地に「花園の里」は造られとるそうで、名残の石垣がいたる所にある。
石垣の上に広がるものすごい数のアジサイ!!(シャクナゲの花の方が凄いけんその時期にまた来てねと言われた話も後述)
俺が園を訪れた時は他に来訪者が無く貸し切り状態。
「花園の里」の敷地が広すぎてどこをどう回ったらえんかの~と思うとったら、なんともありがたいことに園のオーナーが案内してくれた。誰もおらん時に行ってラッキーじゃったのう。
『右平花園の里しゃくなげ』へのアクセス
広島市安佐北区安佐町飯室右谷
【右平花園の里しゃくなげ】
- 開園時間:10時~17時(
3月下旬~7月末通年営業)- 入園料:500円(小学生以下無料)
- キャンプ:デイキャンプ一人1500円、キャンプ一人2000円
- 駐車場:50台(無料)
- 電話番号:082-835-3350
- 公式HP:https://migihira-hanazononosato.amebaownd.com/
※営業時間や料金は変更があるかもしれんけん最新情報はHPで確認願います。
国道191号線を可部から加計方面へ向かう途中に「花園の里」の大きな看板があるけん、どんなところか気にはなっとった人も多いハズ。
ここを右折して約2km山の中へと続く道を進んで行く。
国道191号線を逆方向(加計→可部)から来る場合は看板が見えにくいけん注意。

園に続く道は細くて離合が難しいけん、運転が苦手な人は苦戦するかもしれんのう。まあ、対向車が来ることはほとんどないじゃろうけど。
開園しとるかどうかもよく分からずに来たんじゃけど、道の途中の看板に「営業中」と書かれとるのを見て一安心。

ひたすら山奥の方へ進んで行くと杉林が現れる。
初めて来たら、「こんな山奥にほんとに”花園の里”があるんか?」と不安になるじゃろうけど大丈夫。杉林が現れたら園はもうすぐそこじゃ。

杉林を抜けるとすぐに右手に看板と鉄製の小さな橋の架かった「花園の里」の入口が現れる。この橋を渡って更に約350m登ると駐車場があるんじゃけど、ここからは道路は未舗装となる。
ここには「入園料金500円(1000円で飲み物付きに変更:2022年現在)」と書かれた看板もあるんじゃけど、料金は「花園の里」内の「山小屋」で支払うけん、そのまま橋を通過して進もう。

鉄製の赤い橋を渡ると道路は未舗装となるんじゃけど、ワダチや穴も無くフラットな走りやすい道じゃけんゆっくり安全運転で進めば全く問題ない。
都会に住んどる人は、初めて来る山奥で、しかも未舗装の道路を車で走る事なんかないじゃろうけんドキドキするじゃろうのう。

未舗装路を進んで行くと、すぐに視界が開けて駐車場に到着。
下の写真の左側に写っとる小さな建物はトイレ。料金を支払う「山小屋」は奥に進んで少し坂を上った所にある。

ネット検索してもほとんど情報が無かったけんとりあえず行ってみる事にしたんじゃけど、俺が「花園の里」を訪れたのは7月8日で、実は例年では閉園しとる時期じゃった。(開園期間が通常は6月末までと言うのは現地でもらったパンフレットで知った。)
花の開花状況によっても開園期間は多少前後するようなんじゃけど、俺が行った時は飲食のできる山小屋は片付けの真っ最中じゃったけん、現時点では今年はもう閉園かのう。
公式webサイトが無い為、開花状況や開園期間を知りたいなら電話して聞いてみよう。
「花園の里」山奥の5000本のアジサイ達
駐車場に車を止めて降りてみた所、トイレの建物は見えるんじゃけど、料金を支払う山小屋らしき物が見当たらん。
キョロキョロしとったら、駐車場の奥の方に建物があったけんそちらへ進んで行くと、それは倉庫らしきもので山小屋ではなく、そこには「山小屋は上にあります」の看板があったけん、看板に従って上に向かった。

少し上った所で、石垣の上で作業中の「花園の里」の方が見えたけん、石垣をぐるっと回り山小屋まで到着。
少し話を聞いたところ、先週台風がくるかもしれんタイミングで「もう誰も来んかと思った」と言うことで一斉に閉園の準備をしたそうじゃ。
山小屋に来るまでにアジサイをちらっと見たんじゃけど、かなりの規模!こんなに凄いのに客が来んとは・・・。確かに、俺と子供以外に客は一人もおらんかった。
メインはシャクナゲだそうで、その時は人が多いらしい。アジサイも中々凄いんじゃけどのう。下の写真が山小屋。

園の女性が「まあ、お水でもどうぞ」と言い、テラス席まで冷たい水を持ってきてくれた。
神社本殿地下50mから湧き出る名水、その名も「神仙水」!!
「軟水でおいしいよ!」と言ったくれたんじゃけど・・・
実は俺、田舎育ちで井戸水飲んで育っとるんよ(うちの田舎に来た都会の人間は水が美味いと言う)。じゃけどあんまり水とか興味ないけん今の家では上水道の水を飲んどる。「ペットボトルの水を買うの勿体ない!あんなもん中身を上水道入れて売っても誰も気がつかんじゃろ」と思うてしまうぐらい水には興味が無い。
ただ、7月と言うことで確かに蒸し暑いし喉は潤したかったけん、ありがたくグラスに注がれた水をゴクリと一口飲みこんだ・・・。
ところがっ!?
なんじゃ!?冷たい水を飲んだだけじゃのに、この湧き上がる感情・・・。
・・・
・・・
・・・
この水、確かにブチ美味い~っ!!
いや~、水ってこんなに美味いとかってあったんじゃのう。知らんかった。
社交辞令で「おいしいです」と言うつもりが、思わず「うまいっ!!」って言うてしもうたけんのう。一瞬で俺のグラスの水は腹の中に消えた。
一緒に連れてきた我が子は普段から水はあんまり飲まん。お茶かジュースみたいに味がついとるのがええみたいじゃ。
じゃけん、子供が水をあまり飲まずに残すじゃろうけん、俺がその水もいただこうと思うとったら全て飲み干しとった・・・。水でもうまい水なら飲むんか!贅沢なやつじゃのう。
この美味しい「神仙水」は山小屋の横から流れ出とって、汲んで持って帰れるけん、今度来るときは入れ物をもってくるとしよう。
話がそれた。
山小屋のテラスの目の前にはシャクナゲの木が視界を覆いつくす。
下の写真に写っとる緑色の葉っぱは全てシャクナゲ。これ、花が咲いたら凄まじく綺麗な景色じゃろうのう。
頂いたパンフレットにはシャクナゲは約15000本と書かれとったんじゃけど、今は一体何本あるのか分からないと言われとった。とにかく凄まじい数のシャクナゲにビックリじゃ。
アジサイ見に来たのに、まさか花も咲いとらんシャクナゲを見て驚く事になるとは・・・。
シャクナゲの開花時期にここに来た人は、「まるで極楽に来たようだ」と思わず口走ってしまうらしい。

山小屋の前には樹齢400年以上の巨大なもみの木が天を突くようにたたずむ。

もみの木の下には無数のエビネランで埋め尽くされとった。残念ながらこちらも開花時期はとっくに過ぎとる。

なんともありがたいことに、園の方が案内してくれた。客が誰もおらん時に来てラッキーじゃったのう。
来園者には花をプレゼントしてくれるそうで、うちの子供はアジサイを沢山もらって大喜びじゃ。

持ちきれん程のアジサイをもらった子供は「お父さんもって~」と俺に花を持たせようとする。
客が俺らだけ、閉園間際、小さな子供と好条件が重なったけんじゃろうけど、だいぶサービスしてくれたようじゃの。
大量にもらったアジサイは、持ち帰って”生け花”と”挿し木”にさせてもらった。

下の写真は通り道。案内してもらわんかったら通ってないかも。シャクナゲの壁に囲まれた遊歩道。

では、そろそろアジサイの写真をどうぞ~。
集落跡地に植えられとるけん石垣があちこちにあり、ノスタルジックな感じがなんとも良い。
先日行った「たのしりあじさい園」で、今年は花が少ないと言われとったんじゃけど、ここ「花園の里」も例年に比べて花の数が少ないとのこと。
確かに花があんまり咲いとらんような株もあったんじゃけど、アジサイの植栽面積の広さに驚かされる。
広島のアジサイ寺として有名な観音寺もアジサイは5000株あるらしいんじゃけど、ここはそれよりも遥かに多い気がするんじゃけど、時間があったら数え直してみて欲しい。
多過ぎて無理か~。








園内には色々な草木が植えられとる。
桜、シャクナゲ、カルミア、エビネ、アジサイ、葉わさび、クリスマスローズ、九輪草、ツバキ、モミジ等々。


最後に
アジサイの植栽面積も凄いが、シャクナゲも気になる。
来年はシャクナゲが満開の時に訪れてみるとしよう。(シャクナゲ見に行ったぞ~!の記事はコチラ)
ちなみに、アジサイを見終わって帰ろうとしたら、子供が「優しいオジサンのところに行く!!」と駄々をこねて中々帰れんかった・・・。
アジサイをもらったのがよっぽど嬉しかったようじゃのう。
ありがとうございました。











2023春より入園料が500円(飲み物付きは中止)に値下げされています!
情報ありがとうございました!!