湯来温泉で有名な湯来町は温泉以外にも様々なお店がある。
俺がよく行く渓谷の石ヶ谷峡の入口にある「郷土料理 もみじ」と言うお店は前々から気にはなっとったんじゃけど、一人で入るのは辛い。石ヶ谷峡に行く時は基本、一人なんじゃ。
ところが先週、たまたま家族で付近を通ることになり、「じゃ~もみじ行ってみっか」と言う事になった。この店は猪も食べれるらしい。
猪や鹿の肉にはあまりええ思い出がなく、ハッキリ言うて不味いと思うとるんじゃけど、とある様々な贅の限りを尽くした人から聞いた話によると「猪や鹿も美味い肉は最高に美味い!」との事じゃ。
この話、俺は眉唾じゃったんじゃけど、その人は嘘を言う様な人じゃないけん、美味い猪や鹿の肉が本当にあるなら食べてみたいと思うようになった。
ただし、いきなり初めての店で猪を食べる程のギャンブルをする気にはなれん。とりあえず他の料理を食べてみて、それが美味しかったら、次回、猪を食べてみようという作戦じゃ。(こんなに美味い料理を作るなら猪料理も美味いに違いないと言う心理)
この「郷土料理 もみじ」は何とミシュラン広島版に載るほどのお店と言う事で期待がブチ高まった。
「郷土料理 もみじ」へのアクセス
広島県広島市佐伯区湯来町大字菅沢660
広島市中心部から向かうと湯来温泉の約3km手前。国道488号線の「石ヶ谷峡」の看板を右に曲がって入ると直ぐに「郷土料理 もみじ」はある。
駐車場は国道488号線沿いで、お品書きの看板がずら~っと建っとる所が広場になっとってそこに車を止める。お店の規模からすると十分すぎる広さの駐車場じゃ。
「郷土料理 もみじ」でランチを食べた
いつも通る国道488号線。いつも通り過ぎる「郷土料理 もみじ」なんじゃけど、この日初めて駐車場に車を止め、お店へと向かう。「湯来ジビエ」のノボリがたっとるのう。猪や鹿の料理もジビエ料理と言うと非常にオシャレ。
「じーちゃん、ばーちゃん来たでー!」と思わず言ってしまいそうな懐かしい雰囲気。俺の実家の祖父母の家より古い古民家。築120年だそう。
玄関入ると左に魚?の形をした木の彫り物がぶら下がっとって、更にそれに木槌がぶら下がっとる。どうやらこれを叩いて鳴らすのがインターホン代りらしかったんじゃけど、気が付かづにそのまま上がって店員さんに声をかけた。
本日のランチは「黒毛和牛焼き肉丼」、1500円とランチにしてはちと高め。
玄関入ると五月人形ともみじの絵が目を引いた。
入って直ぐに囲炉裏の間。昔のそのままってのがええの。本当の古民家。
ご飯食べるとこはこんな感じ。
低い机が4つ、写真には写っとらんけど椅子に座って食べれるテーブルが一つ。
縁側には2人用の席が2つ。そのうちの1つはソファーがある。
畳の上に座るのがしんどい人は、あらかじめ椅子に座れる席を予約ししてから行ったほうがええぞ。
「じーちゃん、ばーちゃん!」と心の中で発する。
メニューは
- 和牛A5ステーキ3000円
- しし肉ステーキ2000円
- モンキーセット2000円
- やまめ御膳1500円
- えび丼1000円
- 長寿御膳1000円
- 子供セット700
他にも単品でうどんやソバもあるし、「王様のからあげ」と言う非常に気になるメニューもあった。
すうどんで500円とやはり若干高めの料金水準じゃ。
子供用にすうどんを頼んだんじゃけど、深みのあるつゆの味。美味しかったんじゃけど、500円のすうどんを注文するのは少し悩んだ庶民派な俺。(うちの子供はまだ小さいけんうどんにした。断じてケチって肉を食わせんかったんじゃないけんの~!信じてくれ!)
子供は凄まじい勢いでうどんを食べた。いつも食べるうどんよりも美味いけんか?食べ過ぎなくらい食べてもまだ食べようとするけん、目を離した隙に俺がたいらげた。
で、猪が目に入るが今回は無難にランチの「黒毛和牛焼き肉丼」を頼んだ。これじゃ↓↓↓
いつもながら写真を見ただけじゃ全く伝わらんじゃろうけど、この「黒毛和牛焼き肉丼」の肉が柔らかくてブチ美味い!こりゃ~かなりエエ肉を使うとるぞ。
肉自体がもの凄く美味いんじゃけど、うっすら味噌風味?のタレがかかっとって、味、タレの濃さが絶妙な感じでバランスしとる。しっかりと味がついとるのに濃い味と言うわけでは決してない。
付属の小鉢のおかずは特に際立つような物は感じられんかったんじゃけど、フキが食べやすく調理されとるのには感心した。フキ料理と言うと素材の独特な味が主張しまくるイメージが強かったんじゃけど、この小鉢のフキは食べやすかった。
素朴な味付けの小鉢の料理のおかげで、とにかく肉の美味さが引き立った。
(俺に食レポはむいとらん。この記事書いて強く感じた!)
普段、あまりエエ肉を食って無いおかげで凄まじく美味しく感じる事ができる。じゃけど、今後家で肉が食卓に並んだら、絶対にこの肉と比較してしまうじゃろう。安い肉が食えんくなったらどうしようかの。
ちなみにお米は自家栽培だそう。
最後に
ランチの「黒毛和牛焼き肉丼」1500円はズバリおいしかった。これ位の美味い肉料理を出す店なら猪の肉もきっと美味いに違いない。と思う・・・じゃけど、やっぱり不安・・・
ん~、次に来た時は猪にチャレンジじゃ~!!
帰る時に気が付いたんじゃけど、かなり昔の電話があった。近頃の若いもんはコレ見ても電話じゃと解らんかもしれんのう。二十歳の同僚に「これなんかわかるか?」と聞いてみるか。
湯来町に来たら綺麗な渓谷の「石ヶ谷峡」にも是非立ち寄ってみてくれ。「郷土料理 もみじ」を通り過ぎたそのすぐ先に、澄んだ水、滝や奇岩がある。
湯来温泉を通り過ぎて少し行った所にあるオシャレな「田舎cafeおそらゆき」もお勧めじゃ。
故郷の広島を出て10年、離れてみていいところだったなと改めて感じます。そんな地元の魅力を発信してくださるブログに出会えてとてもうれしく思います。海外での生活をしているとより日本食には惹かれてしまいますね。広島に帰ったら湯来にも訪れてみたいと思います。
故郷を懐かしむ気持ちはようわかります。俺も故郷の島の事を最近よう考える事が多くなったけんのう。(まあ、近いけん月に一回は帰っとるんじゃけど)
広島だけでもまだまだ行ったことのないええ場所がようけあるけん、これからもこの適当なブログで発信していくけんの~。
湯来に是非、足を運んでみてください。